ダウの見通し(つらつらコラム2019年6月26日)

ダウの最高値(終値ベース)は去年の10月に記録している26828ドル。その後、下落と持ち直しを繰り返している。先週ダウは大きな上昇をみせ、6月21日には一時終値ベースの最高値を上回った。チャートを見てみると、直近3カ月での最安値を記録した6月3日以来、約2300ドル(約9%)の上昇を見せている。先週だけに限定してみても約1000ドル(約4%)上昇している。

図1 2019年3月以降のダウのチャート(出展元 Investing.com)

状況を簡単になぞっておくと、米中間の貿易摩擦などで経済の減速懸念が出る中で、先週開催されたFOMCでは状況次第で利下げをすることが示唆され、市場では経済の下支えのために早期にFRBが利下げをするのではないかとの期待が高値を呼んでいる。また、今週のG20に合わせて米中首脳会談が開かれることで、貿易摩擦が解消に向かうとの期待が膨らんでいることも支援材料となった。

今週になり、早期の利下げ実施は不透明になっているが、29日に開かれる米中の首脳会談で貿易問題の解決のための前進が得られた場合、先週の上昇幅を考えると、来週早々にも最高値を更新し27000ドルの節目を超える可能性がある。逆に成果が得られない場合、期待に上げが集まっているため、再び25000ドルを切る水準まで下落する可能性が考えられる。
今週は、上げ相場と下げ相場の分かれ目になると考えられるので、米中首脳会談と再開されると伝わる貿易協議の情報からは目が離せないことになりそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。