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コラム
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2020/11/25

穀物速報:USDAによるアメリカの収穫状況と南米の干ばつの状況(つらつらコラム11月25日)

ダイジェスト

  • 大豆の収穫率の公開は終了
  • コーンの収穫率の公開は終了
  • コーンベルト西側で来シーズンにかけて乾燥が始まる可能性
  • ブラジルでは高温少雨による干ばつが続く
  • アルゼンチンは平年並みの降水量だが、高温によりやや乾燥している

クロッププログレスレポートによる大豆・コーンの農作業進展状況

USDAは2020/2021年シーズンの大豆とコーンの農作業の進捗状況を発表していたが、前週の17日発表ですべての発表を終了した。

コーンベルトで進む乾燥

図1はUSDAの発表している11月17日時点での北米の土中水分量を示している。アメリカの西半分では例年よりも雨が少なく、乾燥が進んでいる。コーンベルトも西側から乾燥が始まっている。

図1 11月17日時点での干ばつの状況(出展元 USDA、NOAA)

図2は来年2月末の乾燥予報となる。コーンベルトの西側のノースダコタ、サウスダコタ、ネブラスカ、アイオワの各州で乾燥が続く予報となっている。今後の降水量次第だが来年度の作付けに影響が出る可能性がある。来年度の作付けは3月末に動向調査が行われるほか、例年通りであれば、4月中旬後頃からコーンの作付け、5月初めから大豆の作付けが行われる。

図2 干ばつ予報(出展元 USDA、NOAA)

干ばつの状況

ブラジル

ブラジルでは高温少雨が続いている。図3は先週1週間の降水量を見たもので、図5に示している大豆とコーンの産地の内、北側の黒枠内では雨が多く50mm以上[薄緑]の雨が降っている地域も多いが、南側の青枠内では依然として降水量が少ない状態(10mm[薄茶]から25mm[黄])が続いている。図4は月末までの降水量予報だが、大豆とコーンの主要産地では25mmから75mm降水量が例年より少ない見込み。現地政府の発表をUSDAから孫引きすると、北側のマトグロッソ州では大豆の98%の作付けが終了、中部のパラナ州では大豆の92%、コーンの98%の作付けが終了、南部のリオグランデ・ド・スル州では大豆の35%とコーンの80%の作付けが終了している。気温は平年より1~3℃、場所によっては5℃高い状態(30℃台後半)となっている。

図3 ブラジルの先週の降水量(出展元 NOAA)
図4 ブラジルの来週までの降水量の平年(1981-2010年の平均)との比較(出展元 NOAA)
アルゼンチン

図6はアルゼンチンの先週1週間の降水量を示していて、コルドバ州やサンタ・フェ州より北側では10mm[薄茶]から25mm[黄]の雨が降っているが、乾燥状態にあるようだ。一方で海岸部のエントレ・リオス州から南側のラ・パンパ州やブエノス・アイレス州などの大豆とコーンの産地では雨が1mm[茶]から10mm[薄茶]と雨が少なくより深刻な乾燥となっている。アルゼンチン政府によると大豆の作付け率は32%、コーンの作付け率は46%となっている。図7はアルゼンチンの来週までの降水量予報で、図8に示す殆どの大豆とコーンの産地で平年並みから25mmほど降水量多い予報となっている。一方で、アルゼンチンの気温は平年より1~3℃高くなっているため、乾燥気味となっている。

図6 アルゼンチンの先週の降水量(出展元NOAA)
図7 アルゼンチンの来週までの降水量の平年(1981-2010年の平均)との比較(出展元 NOAA)

まとめ

アメリカの2020/2021年シーズンの大豆とコーンについてはは完全に終了した。穀物相場は今週も好調な輸出と南米の干ばつ懸念を材料として上昇している。特に天気予報(降雨)に注目が集まっている。
南米ブラジルでは引き続き、高温少雨となり干ばつが続いている。今週はブラジル中部の大豆・コーン地帯でも雨が降ったが、解消するには至らなかった。今週以降は雨の中心が北へ移動する見込みで、しばらくの間、干ばつは解消しない見込み。これらの産地では大豆とコーンの作付け作業は例年より遅れ売る形でほぼ終了しており、今後の生育には雨が待たれる状況となっている。アルゼンチンでは平年並みの降水となっているが、例年より気温が高い状態が続いているため乾燥気味となっている。今の時点は深刻な影響が出ると言えないが、今後十分な雨が降るまでは、南米の乾燥が支援材料となり続けると思われる。加えて、少雨が今後も続けば、ある時点で収穫予想が下振れする可能性があるため今後の予報に注意したい。また、すでに作付け作業の遅れにより、収穫が通常の来年1月末から2月に数週間ずれ込むことが予想されており、南米の大豆とコーンの収穫による市場への影響が平年より遅れそうだ。

一方で、北米でも雨が少ない状態となっており、コーンベルト西側では来年2月末の時点でも土壌の乾燥状態が解消しない見込み。場合によっては来年度の作付けに影響が出る可能性出てきている。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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