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コラム
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2020/11/27

エネルギー速報:今週の天然ガス在庫統計と今後の見通し(つらつらコラム11月27日)

ダイジェスト
  • 天然ガス在庫は各社予想の8Bcf減に対して18Bcf減
  • 11月20日時点の天然ガス在庫量は3940Bcf(有効容量の92.4%)
  • 11月19日-11月27日の天然ガスの供給量、需要量については感謝祭のため発表はお休み。次回発表は12月3日予定
  • 天然ガス採掘用リグは77基(+1基)、原油採掘用リグ241基(+10基)と共に前週より増加
  • LNGの輸出需要は25日の時点で10.7Bcfと過去最高水準となっており、好調な輸出が続くと思われる
  • 今後の気温予報は2週間後まではアメリカ南部から大西洋岸で平年以下の気温となるが、今冬はおおむね暖冬の見通しで例年より暖房用需要は伸び悩むと予想
週間天然ガス在庫総評
図1 天然ガス在庫量(青線)と5年平均(黒線)、変動幅(灰色)との比較(出展元 EIA)

EIAの週間天然ガス在庫量は感謝祭の祝日のため水曜日の発表となった。11月20日時点の天然ガス在庫量は前週比で18Bcf減少した3940Bcfとなり、予想の8Bcf減少を上回って大きく在庫が減少した。在庫量は平年より8.9%多い状態となっている。天然ガス先物相場は今後、生産量が増加する見通しとなっているものの、12月が従来予報より寒くなり、暖房用需要が伸びるとの見方やLNG輸出量が史上最高水準となっていることを材料に大幅に上昇し一時1MMBtu当たり3.000ドルの大台を上回った。その後は利食い売りが入り木曜日には2.925~2.950ドルの水準で推移している。

表1 地域別天然ガス在庫量(出展元EIA)

表1はアメリカの地域別在庫の内訳となる。温暖な気温となったアメリカ西部や南部、山岳地域、太平洋岸では在庫が増加した。一方で、前週から一転して気温が低下したアメリカ中西部と東部を中心に暖房用需要が高まり在庫が減少した。結果、全米の在庫量は3940Bcfと減少に転じた。この数値は平年(5年間の平均)に比べて250Bcf、前年比で322Bcf在庫が多い状態となっている。現時点の在庫は天然ガス貯蔵施設の設計容量(4693Bcf)の84.0%、有効容量(4261Bcf)の92.4%となっている。

採掘用リグ稼働数
11月13日時点11月20日時点11月25日時点
原油用236基231基241基
天然ガス用73基76基77基
表2 ベーカー・ヒューズ社発表の原油・天然ガス採掘用リグ数の前週からの変化

表2はベーカー・ヒューズ社が発表している原油・天然ガス採掘用リグ数となる。最新の11月25日発表の稼働リグ数は、原油採掘用リグ稼働数が前週(11月20日)から10基増加した256基、天然ガス採掘用リグ稼働数は1基増加した77基となった。リグの総数はどちらの用途でもない2基のリグを加えて、前週より10基増加した320基となった。前週は一旦、原油採掘用リグ数が5基減少となったしものの、今週は再度増加に転じている。

今後の見通し
LNG輸出

図2はNGI社が提供している天然ガスのLNG基地に接続されているパイプラインの流量で、輸出量の推定値となる。11月19日以降は1週間ほど10.0Bcfの大台を割り込んでいたが、25日には10.7Bcfと10.0Bcf を大きく超えた状態となっており、LNGの輸出は過去最高水準となっていることが推定される。

図2 LNG基地向けパイプライン流量(出展元 NGI)
国内需要

国内需要を大きく左右するのは今後の気温変化に伴う暖房用需要の変化となる。NOAAが11月19日に発表した中長期の気温予報は図3~5となる。1か月から4か月先の気温予報では、いずれの予報もカナダ国境沿いの一部が低温、中西部が平年並みの気温となる見込みで、暖房用天然ガスの大量消費地であるアメリカ東部、南部、カルフォルニアでは平均気温を上回る見込みとなり、多くの地域で暖冬を予報している。

ただし、昨日発表の直近2週間の気温予報である図6を見ると気温予報の分布が、他の中期予報と異なっており、アメリカ南部や大西洋岸で気温が平年を下回る予報となっている。ここで、図7は11月20日発表の12月4日から18日までの気温予報となるが、アメリカでは全国的に平年以上の気温となる可能性が高い予報となっている。現状の相場はこの気温低下から暖房用需要の増加を期待して上昇しているが、今後、予報が図7のように変化するのであれば、暖房用需要の減少と在庫増加を材料に大きく下げる場面が来ると考えている。また、中長期では暖冬の予報となっており、今後も気温予報をチェックする日々が続きそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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