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コラム
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2021/01/11

穀物速報:南米の干ばつの状況(つらつらコラム2020年1月11日)

アンケートのお願い

ダイジェスト

・ブラジル
 北部では1週間当たり25~100mmの降水量
 中部では1週間当たり25~100mmの降水量
 南部では1週間当たり1~25mmの降水量
 北部や中部で雨が降ったが、南部ではほとんど雨が降らなかった。高温乾燥状態で雨が必要な状態が続くが、1月下旬には降雨が戻る可能性
・アルゼンチン
 海岸部の一部で1週間当たり10~100mmの降水量
 それ以外の地域では1週間で10~25mmの降水量
 高温少雨が続き、乾燥状態が悪化している
 予報では雨が少ない状態が続く

南米の干ばつの状況

図1は南米の大豆とコーンの産地の先週1週間(12月27日から1月2日の間)の降水量を示している。

ブラジル

ブラジル(図1左)では北東部を中心に25~100mmの雨が降った。中部でも所により100mmの雨が降ったが、10mmから25mmの場所も多かった。南部は乾燥しており1~25mmの雨だった。気温はブラジル全体で30度台へ上昇していて、引き続き夏の暑さが乾燥を促進している。乾燥が続いている南部(リオグランデ・ド・スル州)では大豆、コーン共に約9割以上の作付けが終了しているが、大豆の開花率は13%に留まっている。

アルゼンチン

アルゼンチン(図1右)ではブエノス・アイレス州の海岸沿いの一部で10~100mmの雨となった他は、25mmほどの降水量だった。気温は30度台後半が続いており、暑さによって乾燥が促進されている。アルゼンチン政府の発表では12月30日の時点で大豆の90%とコーンの81%作付けが終了している。作付けの進展速度は昨年並み。
アルゼンチン、ブエノス・アイレスのロザリオ穀物取引所は8日のレポートで、コーンの作付け面積の内65%の地域が乾燥に苦しんでおり、コーン全体の75%が生育の重要段階にあるため今後数週間に緊急に雨が必要としている。

土中水分量

図2は土中水分量の図となる。1948年から2012年の水分量の平均を平年のデータとして、平年からの水分量のずれをパーセンテージで見ている。図中で青色が強いほど、平年より水分が豊富で、茶色が濃いほど水分が少なく乾燥していることを意味している。図2左側は12月28日、右側は1月4日の土中水分量を示している。年が変わっても平年の70%以上の水分がある地域(図中青色の地域)はほとんど見られない。
ブラジルでは降雨により南部や海岸部で土中水分量に改善が見られる。年末まで雨の少なかった北部や中部で土壌の乾燥が悪化している。今後は新年になって南部で雨が少なく、北部や中部で雨が降ったため、南部は悪化、中部では改善すると考えられる。
アルゼンチンでは年末までの降雨で土中水分量が増加して乾燥がやや改善している。新年になって降雨がなかったため今後は悪化が予想される。

今後の降水予報

ブラジル

図3はブラジルの今後2週間分の降水量を平年(1980~2010の平均)と比較した図で、茶色に近いほど平年より降水量が少なく、緑に近いほど平年より降水量が多いことを示している。図3左が1月10日から1週間、図3右が1月17日から1週間の降水量予測となる。今後2週間にわたって南部の一部を除いてブラジルで全体的に雨が少なくなり、平年の50%程度、おおよそ30~50mmの降水量となる予報となっている。

アルゼンチン

図4はアルゼンチンの今後2週間分の降水量を平年(1980~2010の平均)と比較したもので、色の設定は図3と同様、茶色に近いほど平年より降水量が少なく緑に近いほど平年より降水量が多いことを示している。図4左が1月11日から1週間、図4右が1月17日から1週間の降水量予測で、今日から週間は雨が北部では平年以上、南部では平年並みの降水となる。来週には北部を中心に平年より雨が50%から75%に減る。一方で南部は平年並みの降水が期待できる見込み。

まとめ

南米の大豆とコーンの産地であるブラジルでは北部を中心に雨が降っているものの、にわか雨が多い状況となっている。1月初頭までは紹介した通り比較的多めの降雨があったが、直近1週間では雨が少なかったとレポートされている。1月下旬からは降水量が戻る可能性が予想されている。一方、アルゼンチンでは乾燥状態が深刻化しており、生育の重要段階にあるコーンに対して緊急に雨が必要と報告されているが、アルゼンチンでは降雨があるものの大量の雨は直近には降らない見込みで、悪い状況が続くと報道されている。今週USDAが需給報告を発表するが、南米のコーンと大豆の生産量が引き下がるかが注目されている。調査した限りでは、アルゼンチンのロザリオ穀物取引所やアナリストによれば今シーズンの大豆の生産量は4700万トンから4800万トンで前年度の生産量5000万トンや12月のUSDAの予想5000万トンを下回る見込み。コーンについては前年の生産量5100万トンに対してUSDAは12月に4900万トンを予想しているが、ロザリオ穀物取引所は4800万トンを予想している。より信頼性の低い情報では更に生産量が低下する可能性が論じられている。大豆、コーン共に南米の生産量低下見通しから上昇を続けているが、今週の需給報告は生産量が引き下がるか否かで、今後の方向性を決まると考えられるので注目したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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