ダウの中期予想(つらつらコラム2020年1月13日)

図1 ダウ時間足チャート (出展元 サクソバンク証券
先週のダウ相場の振り返り

先週のダウ相場は戦争が懸念される中での値動きだった。先々週金曜日のアメリカの空爆によるイランの司令官の殺害でアメリカとイランの間の緊張が高まったことを懸念して下落で始まった。水曜日朝にイランの報復攻撃が行われた際に大きく下げて週の安値を付けた。数位曜日の昼頃にはイランとアメリカの間での武力衝突懸念が後退し、市場が落ち着きを取り戻した。週の後半は大きく値を上げて、金曜日に29000ドルの大台に乗せた(図1)。

今日は普段このコラムで公開している週の予想より長い期間でダウの値動きを予想してみたい。

テクニカル分析1(EMAとRSI)
図2 ダウ週足チャート (出展元 サクソバンク証券

まずはよく使用されるEMARSIの週足チャートを見てみよう。EMAは週足でよく使われる期間13(赤線)と52(青線)を使用している。EMAは2019年初頭の上昇から一貫して買いトレンドにあることを示している。RSIを見ると最近1か月のデータでは、買いの過熱感を示しており、特に先週からは90を超えた状態にある。昨年の値動きからは相場の過熱感が解消する際や下落に転じた場合(図2矢印)に、52日のEMA付近まで、最近のレートで言うと27000ドル付近まで下落する可能性がある。

テクニカル分析2(ボリンジャーバンドとストキャスティクス)
図3 ダウ週足チャート (出展元 サクソバンク証券

次にボリンジャーバンドストキャスティクスの週足チャートとなる。ボリンジャーバンドでは+2σ付近での値動きが続いていおり、強い上昇トレンドにあることを示している。ストキャスティクスはRSIと同様に高い水準にあり、相場の過熱感を示しているが、値が下降傾向にあるように見える。こちらもストキャスティクスの示過熱状態が解消する際には、値を下げる傾向が見えている。

テクニカル分析3(MACDとパラボリック)
図4 ダウ週足チャート (出展元 サクソバンク証券

最後にパラボリックMACDの週足チャートとなる。レートの変化に対する対応の早い指標2つで見てみたが、MACDは大きくプラスとなっており、上昇トレンドにあることを示している。パラボリックの方も上昇トレンドを示しているが指標(赤丸)とレートの間の間隔が狭まってきており、29000ドル付近で交差(トレンド転換)が起きる可能性がある。

まとめ

今日はダウの中期的な値動きの予想をテクニカル的に立ててみた。現在、相場の過熱感を指標(RSI、ストキャスティクス)が示している。この状態が解消に向かう際に過去の値動きからは1000ドルを超えるような下落が見られる。パラボリックはトレンド転換を早期に見ることが可能な指標だが、トレンド転換の時期が迫っているように見える。以上から、筆者は3月までにダウが大きく下げに転じる機会があると予想する。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。