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コラム
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2020/12/28

エネルギー速報:リビアの原油生産の現状(つらつらコラム2020年12月28日)

アンケートのお願い
ダイジェスト(原油量はいずれも日量)

・リビアの原油生産量は12月1日時点で130万バレルの目標をほぼ達成
・更なる増産のための投資や探鉱が行われる見込み

12月のリビアの原油生産量
図1 リビアの原油関連施設概略(出展元 ブルームバーグ)

先週のロイターの報道によるとリビアの原油生産は12月1日時点で日量128万バレルに達した。先月、11月7日に日量100万バレルの大台を回復、11月17日に日量120万バレルを超えてからは増加のペースが鈍っているものの、12月1日には目標である日量128万バレルをほぼ達成した。当初、リビア国営石油会社(NOC)の予測では年内に日量100万バレル、内戦前の日量120万バレルの回復は難しいとの発表だったが、2020年後半におけるリビアの石油生産の回復は予想を上回るスピードで行われた。原油価格が去年と比べて安かったことを考えると驚異的な回復といっても良いかもしれない。今後はカダフィ政権時代の生産水準である日量160万バレル、カダフィ政権が目標としてきた王政時代の日量200万バレルを目指すと思われる。
これ以上の原油の増産には原油生産のためのインフラの新設・改修のための大型投資が必要だとNOCは述べている。リビアの経済はNOCが発表した11月に輸出された原油やガス、各種石油製品の輸出収入は7億5000万ドルに達し、こちらは前月の2倍を超える増加となっている。原油生産の増加で世界的にコロナウイルスが流行により、軒並み経済が伸び悩む中例外的に20%を超える経済成長が予測されているので、投資のための資金が確保できるかもしれない。また、原油埋蔵量の多いリビアは地理的にヨーロッパに近く、生産される原油はガソリン分の多い価値の高い原油のため、フランスのトタルなどヨーロッパの石油会社が内戦の停戦に伴い、投資ために動き出していると報道されている。例えば図1にあるWaha油田は1日当たり日量35万バレルの原油を生産するが、生産拡大のための投資が計画されている。Sirte石油会社の発表では自社の管理する油田で既存の油田の改修のための投資が行われ、これまで日量5.5万バレルだった産油量が日量10万バレルを超えたとプレスリリースが出された。更なる生産増加へ向けた準備が進んでいると考えられる。

今後の見通し

新型コロナウイルスの感染拡大による需要減は原油価格に下向きの圧力を加えているが、リビアの原油は生産コストの低い陸上の在来型油田であるため、リビアの内戦さえ再開することがなければ、将来的にもコスト的に見合うと考えられる。ただし、原油収入を巡ってリビア国内の勢力が高まる可能性もあり、リビアの状況については注意しておきたい。
原油価格の維持のために協調減産を行っているOPECプラスにとっては、来年はリビアの生産回復が頭の痛い問題になると思われる。リビアは現在減産の枠組みに参加していない。これは減産枠の決定時点で内戦が激化していたため免除されているためで、自由に生産や増産ができる状態となっている。新型コロナウイルスの変異種による感染拡大で、OPECやEIAなどが原油需要見通しを引き下げる中で、リビア産の原油が原油価格に対して持つ影響力は来年更に大きくなるかもしれない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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