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コラム
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2020/12/30

穀物速報:南米の干ばつの状況(つらつらコラム2020年12月30日)

アンケートのお願い

ダイジェスト

・ブラジル
 北部では1週間当たり25~100mmの降水量
 中部と南部では1週間当たり1~25mmの降水量
 雨はあるが、北部から南部まで高温乾燥状態が解消していない
・アルゼンチン
 海岸部の一部で1週間当たり10~50mmの降水量
 それ以外の地域では1週間でほとんど雨が降らなかった
 高温少雨が続き、乾燥状態が悪化している
・今後2週間も平年以上にまとまった量の雨は降らない見込み

南米の干ばつの状況

図1は南米の大豆とコーンの産地の先週1週間(12月20日から26日の間)の降水量を示している。

ブラジル

ブラジル(図1左)では12月20日から26日の間に北東部を中心に25~100mmの雨が降った。中部や南部では乾燥に逆戻りし、1~25mmの雨が降った。気温はブラジル全体で30度台後半となっていて、夏の暑さが乾燥を促進している。南部(リオグランデ・ド・スル州)では大豆、コーン共に約9割の作付けが終了しているが、大豆の開花率は5%に留まっている。

アルゼンチン

アルゼンチン(図1右)では12月20日から26日の間ブエノス・アイレス州の海岸沿いの一部で10~50mmの雨となった他は、ほとんど雨が降らなかった。気温は広い範囲で40度まで達しており、暑さが乾燥を促進している。アルゼンチン政府の発表では12月23日の時点で大豆の82%とコーンの76%作付けが終了している。作付けの進展速度は昨年並み。
アルゼンチンのブエノス・アイレス穀物取引所は今後大豆の生産量が引きさがる可能性があるとコメントしている。

土中水分量

図2は土中水分量の図となる。1948年から2012年の水分量の平均を平年のデータとして、平年からの水分量のずれをパーセンテージで見ている。図中で青色が強いほど、平年より水分が豊富で、茶色が濃いほど水分が少なく乾燥していることを意味している。図2左側は12月21日、右側は12月28日の土中水分量を示している。平年の70%以上の水分がある地域(図中青色の地域)はほとんど見られない。
ブラジルではわずかに南部の海岸部では平年並みの水分が存在している。北東部では前週25mmから100mmの雨が広い範囲で降ったため、土中水分量に改善が見られ、所により平年の半分(白色)まで回復している。雨の少なかった中部や南部では乾燥が悪化している。
アルゼンチンでは海岸部の一部以外では雨が降らなかったため、多くの地域で土中水分量が減少し、乾燥が悪化した。

今後の降水予報

ブラジル

図3はブラジルの今後2週間分の降水量を平年(1980~2010の平均)と比較したもので、茶色に近いほど平年より降水量が少なく、緑に近いほど平年より降水量が多いことを示している。図1左が12月29日から1週間、図1右が1月5日から1週間の降水量予測で、今後1週間はブラジルで全体的に雨が少なくなり、平年の50%程度、おおよそ30~50mmの降水量となる予報となっている。1月上旬になるとブラジル中部では平年並み(50~70mm程度)の雨が降る見込みだが、北部や南部では引き続き雨が少ない見込み。

アルゼンチン

図4はアルゼンチンの今後2週間分の降水量を平年(1980~2010の平均)と比較したもので、色の設定は図3と同様、茶色に近いほど平年より降水量が少なく、緑に近いほど平年より降水量が多いことを示している。図1左が12月29日から1週間、図1右が1月5日から1週間の降水量予測となり、今後2週間の間平年より雨が50%から75%に減り、おおよそ20mm程度となる予報となっている。

まとめ

南米アルゼンチンとブラジルの大豆とコーンの産地では一部の地域で雨が降っているものの、継続的な雨が降っておらず、乾燥状態の解消には程遠い状態が続いている。今後2週間も乾燥を解決するような量の雨は両国に降らない見込み。今シーズンの収穫時期が近付いているが、乾燥を材料にした相場上昇も見られるようになってきた。今後、政府機関の予想生産量が引き下がるかどうかで、大豆とコーンの相場が動くと予想される。天気予報には引き続き注意したい。また、アルゼンチンでは港湾などでストライキが発生しており、大豆や大豆油、大豆かすの輸出が止まり100隻以上の貨物船が待機状態となっている。昨日、解決との速報が午前に流れ大豆相場が下落したが、解決のための労使交渉が始まるのみとの続報が流れると夜に大豆相場が上昇する一因となった。このストライキがいつまで続くのかにも注目しておきたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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