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コラム
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2020/12/09

エネルギー速報:EIAエネルギー短観による原油の見通し(つらつらコラム12月9日)

ダイジェスト

  • 世界の原油消費の回復により2021年にWTI原油価格が第1四半期に44ドル、第4四半期に46ドルとなると予想
  • 2021年のOPECによる原油生産量は190万バレル増の2750万バレルを想定している。アメリカの原油生産は今年の設備投資の削減の影響で一旦2021年2月に底を迎える
  • 今後2021年にかけて、需要に比べて緩やかな生産減少で原油在庫の減少を予測

概要

昨日EIAから今月のEIAのエネルギー短観が発表された。先週、OPECプラスが減産を延長したものの段階的な増産に踏み切った。これにリビアの原油生産の回復を加味すると、2021年の原油生産は2020年の日量2560万バレルから日量2750万バレルへ増産される。アメリカ国内ではハリケーンの襲来による一時的な落ち込みを脱した原油生産が11月に1120万バレルに達したと予想している。今後は、原油価格の下落により、設備投資が控えられたことを反映して、2月にかけて一時的に減産し、2021年2月頃にアラスカ以外の原油生産の合計が870万バレルとなる。その後、リグ数の増加を反映して産油量も増加に転じ、2021年末にはアラスカ以外の産油量合計が920万バレル、アラスカを合わせた産油量は1140万バレルまで増加すると予測している。

図1 EIAによる原油需給予測(出展元 EIA)
上段:世界の原油生産(production)と原油需要(consumption)
下段: 原油在庫の増減


図1は上段が世界の原油生産(production)と原油需要(consumption)、下段が生産と需要の差、つまり原油在庫の増減を示している。世界の原油消費は11月の推定値で日量9560万バレルと前年同月比で630万バレルの減少となる。今後は新型コロナウイルスが終息し、世界経済が回復することで、2020年の世界の平均消費量日量9240万バレルから580万バレル増加した9820万バレルまで回復すると予測している。これに対して、原油生産はOPECの協調減産やアメリカ産原油の生産落ち込みなどで、図1に示すように原油需要に比べて回復が遅く、在庫が2020年の第4四半期から2021年の第1四半期にかけて大きく減少すると予想している。

図2 原油価格の予測(出展 EIA)
黒線:これまでの原油価格推移、青線:今後の価格予測


前述の原油生産量の調整と、新型コロナウイルスの終息で需要の回復から在庫が減少することで、2021年第1四半期の原油価格(WTI)は1バレル44ドル、第4四半期に46ドルで推移すると予想している。2021年後半は例年より潤沢な在庫や原油価格の上昇が新規開発を促進し価格の上昇が頭打ちなると予想している。

まとめ

今月のEIAのエネルギー短観から原油についてのEIAの予想を紹介した。原油の生産についてリビアの増産まではEIAの予想に織り込まれているが、イランとベネズエラの動向によっては原油生産が100万から200万バレル増加することもあり得ると考えられる。原油需要については、EIAは総じて新型コロナウイルスの影響についてこれまでも楽観的な見通しを持っていると考えている。したがって、EIAは現状の原油価格(44ドルから46ドル)で2021年を通して推移する予想しているが、新型コロナウイルスの影響下から完全に脱して原油需要が回復に向かうにはまだ時間が多く必要で、2021年の第1四半期の原油価格は40ドルを割り込むと筆者は考えている。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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