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コラム
column

2021/08/23

穀物速報:2021年のクロップツアー終了(つらつらコラム2021年8月23日)

ダイジェスト

・米農業会社プロファーマー社のクロップツアーの結果は8月のUSDAの予想を上回った。
・コーンはおよそ2割の畑がドウ期を終えデント期に入っている。ドウ期の畑は降雨による作柄改善が期待できるが残された時間は少なくなっている
・大豆については8割の畑が着さや期にある。着さや期の雨の多寡が今後の作柄を左右するので降水量には引き続き注意が必要

クロップツアー終了

 先週16日月曜日から行われていたプロファーマー社のクロップツアーが19日木曜日に終了し、20日金曜日に全体の結果が発表されたので、今日はその結果について見ていきたい。クロップツアーの概要について先週のコラムを参照して欲しい。

総評

 2021年のクロップツアーによる実地調査後に発表されたコーンと大豆の生産量予想と収量予想は次の表1の通りとなった。

生産量
(億ブッシェル)
収量(作付面積当たり生産量) 
(ブッシェル)
作付面積
(百万エーカー)
コーン
2021年クロップツアー予想151.1177.09270
USDA予想(2021年8月)147.5174.6同上
2020年クロップツアー予想148.2177.59080
2020/2021年シーズン生産量141.8172.0同上
大豆
2021年クロップツアー予想44.351.28760
USDA予想(2021年8月)43.350.0同上
2020年クロップツアー予想43.652.58310
2020/2021年シーズン生産量41.350.2同上
表1 収穫量と収量予測、クロップツアー結果とUSDAの8月推計の比較(出展元 プロファーマー社)

 今回のクロップツアーによる現地調査の結果はコーン・大豆ともに8月のUSDAの需給報告で発表された生産量予想を上回った。加えて前年度のクロップツアーの生産量推計を上回った。乾燥によって前年より収量が低下しているものの、作付面積の増加が減少分を補った。このまま順調に収穫まで進めば、コーン・大豆ともに前年以上の豊作が予想される。

コーン

 表2はコーンの収量について2021年のクロップツアーの結果と今月のUSDAの予想、前年(2020/2021年シーズン)の実測を比較している。今シーズンはサウス・ダコタ州やミネソタ州などコーンベルト北西部の州でこれまでの高温乾燥によって収量が前年より悪化している。一方でオハイオ州やインディアナ州などコーンベルト東側の州で収量が改善しており全体として前年より収量が多くなる予想になっている。なお、アイオワ州では前年度に暴風の被害があったため収量が低かった。

コーン2021年クロップツアー収量予想
(ブッシェル)
USDA収量予想(8月)
(ブッシェル)
2020/2021年収量実測
(ブッシェル)
平均177.0174.6172.0
アイオワ198.0193.0184.6
イリノイ212.0214.0212.5
ネブラスカ190.0186.0183.2
ミネソタ170.0166.0179.5
インディアナ200.0194.0190.3
オハイオ190.0193.0181.1
サウス・ダコタ140.0133.0150.9
表2 州別のコーン収量予想、クロップツアーによる予想とUSDAの8月予想、2020/2021年実測値(出展元 プロファーマー社、USDA)
図1 コーンの前年(2020/2021年シーズン)との収量比較(出展元 USDA) 

 図1はUSDAの8月のコーン収量予想を前年の収量を前年度と比較している。表1の結果をより広い範囲で比較しており、青が強いほど収量が増加したことを、赤が強いほど収量が減少したことを示している。コーンベルト北西部のノース・ダコタ州、サウス・ダコタ州、ミネソタ州で収量が大きく減少している。一方でイリノイ州やオハイオ州で収量が改善している。

大豆

 表3は大豆の収量について2021年のクロップツアーの結果と今月のUSDAの予想、前年(2020/2021年シーズン)の実測を比較している。コーンと同様に今シーズンはサウス・ダコタ州やミネソタ州などコーンベルト北西部の州で収量が前年より悪化している。一方でオハイオ州やインディアナ州などコーンベルト東側の州で収量が改善しており全体として前年より収量が多くなる予想になっているのもコーンと同様となる。なお、アイオワ州では前年度に暴風の被害があったため収量が低かった。

大豆2021年クロップツアー収量予想 
(ブッシェル)
USDA収量予想(8月) 
(ブッシェル)
2020/2021年収量実測
(ブッシェル)
平均51.250.050.2
アイオワ57.058.048.6
イリノイ66.064.055.5
ネブラスカ58.060.054.7
ミネソタ46.043.055.2
インディアナ62.060.056.6
オハイオ60.058.051.6
サウス・ダコタ41.039.053.3
表2 州別の大豆収量予想、クロップツアーによる予想とUSDAの8月予想、2020/2021年実測値(出展元 プロファーマー社、USDA)
図2 大豆の前年(2020/2021年シーズン)との収量比較(出展元 USDA)

 図2はUSDAの8月の大豆の収量予想を前年の収量を前年度と比較している。こちらも表2の結果をより広い範囲で比較している。青が強いほど収量が増加したことを、赤が強いほど収量が減少したことを示している同様となっている。コーンベルト北西部のノース・ダコタ州、サウス・ダコタ州、ミネソタ州で収量が大きく減少している。一方でコーンベルト東側では全体的に収量が改善している。

今後の見通し

 プロファーマー社の実地調査クロップツアーの結果が発表された。今年2021/2022年シーズンのコーンと大豆の予想値は豊作だった前シーズンのクロップツアーの結果を上回った。また、生産量、収量共に8月のUSDAの予想をも上回っている。コーンベルト北西部のノース・ダコタ州、サウス・ダコタ州、ミネソタ州では高温乾燥により、コーンと大豆の終了に大きな被害を出しているが、それ以外のコーンベルト西側の州、特にコーンベルト東側の州は収量が前シーズン改善する見込みで、全体として前シーズンの生産量を上回る結果となっている。今後、極度の高温乾燥や早霜がない限りは、今年も豊作となることは間違いないと考えられる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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