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コラム
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2021/01/18

エネルギー速報:1月のOPEC月報(つらつらコラム2021年1月18日)

*記事作成日は表示テスト中です

アンケートのお願い

ダイジェスト(原油量はいずれも日量)

・OPECの推計による2020年の世界需要は日量9001万バレル
・2021年の需要は590万バレル増加した日量9591万バレル
 前月の報告と比べて2万バレルの需要引き上げ

OPEC月報

OPECが1月の月報を発表した。今後の原油需要や生産についての推計を紹介する。

世界経済

2020年の世界の成長予測は2020年第3四半期が予想以上の改善を見せたため、先月よりさら上方修正されて前年比で-4.1%(前月報告では-4.2%)となった。アメリカの2020年の成長率予想は前月の報告より0.1%上方修正されたマイナス3.5%、欧州の成長率も0.1%引き上げられたマイナス7.2%、日本(マイナス5.2%)、中国(プラス2.0%)で据え置き、インドは0.2%引き上げられたマイナス9.0%、ブラジルは0.6%引き上げられたマイナス5.2%、ロシアは0.4%引き上げられたマイナス4.1%だった。
2021年の経済成長は多くの国で据え置きとなり、世界全体ではプラス4.4%と予測されている。主にアジア経済の成長がけん引すると予想されている他、アメリカの大規模な経済対策が行われれば、2021年の経済成長率が上方修正される可能性がある。

原油需要

2020年の世界の原油需要予想は10万バレル上方修正された日量9000万バレルとなった。中国やインドの原油需要がガソリンや石油化学向け需要が堅調だったことで予想以上に上向いた。ただし、2019年比では日量980万バレルの減少となっている。
2021年の原油需要は2020年より590万バレル増加した9589万バレルと予想が据え置かれた。中国やインドといった非OECD地域で330万バレル、OECD地域で260万バレルの回復を見込んでいる。

原油生産

2020年のOPEC加盟国以外の原油生産予測は前年比で250万バレルの減の日量6269万バレルで前月とほぼ同量となっている。2020年の生産実績ではアメリカやとロシアなど多くの国で前年比で大きな減産となる一方で、ラテンアメリカ諸国や中国が増産となる見込み。
2021年の原油生産はロシアの生産量がOPECプラスの減産を反映して2020年より減少するが、アメリカやブラジルやエクアドルなど南米諸国が増産することで、前年比85万バレル増の日量6353万バレルと予想されている。なお生産量予測は前月から据え置かれた。アメリカはシェールオイルのリグ数を大幅に増加させていることで生産量は楽観的な見通しとなっている。
OPECの12月の生産量は前月比で28万バレル増加した2536万バレル、非OPEC諸国の生産量は前月比で30万バレル増加した6757万バレルとなっている。

商業用原油在庫

OECD諸国の最新(11 月)の商業用原油と石油製品の在庫は前月比2450万バレル減少した31億400万バレルとなった。在庫の減少は11月の原油需要の回復を反映している。内訳は原油が15億4600万バレル(前月比1120万バレル減)、石油製品が15億5800万バレル(前月比1330万バレル減)となっている。前年比で総量で2億500万バレル多く、原油在庫が9800万バレル、石油製品在庫が1億700万バレル多くなっている。

今後の見通し

OPECの予想する2021年の原油需要は前月の報告より2万バレル引き上げられて9591万バレルとなった。前月の予想と比べてほぼ横ばいとなる。欧州やアメリカを中心に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったものの、感染拡大はまだ止まらず原油需要の回復時期は不透明となっている。一方で、アメリカでの政権交代で大規模な経済対策が行われる見通しとなったこと、アジア経済が好調な状況が続くことが今後の需要をけん引するとしている。ただし、中国でのロックダウン拡大が報じられており、このまま感染が拡大すれば、ほぼ唯一需要が増加していた中国の原油需要が減少すると考えており、OPECの予想する来年の原油需要は予想を下回るのではないかと筆者は予想している。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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