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コラム
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2021/01/29

データ分析:1月の金相場とダウ相場の振り返り(つらつらコラム1月29日)

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これまでのダウ相場と金相場の相関

過去のデータ分析の2回目として、今年1月の金とダウの値動きの相関についての分析を紹介する。

ダウ相場
図1 ダウ日足(出展元 サクソバンク証券)

図1に示す今年のダウ相場は1月4日に上院選挙を巡る政治的な不透明感や新型コロナウイルスの感染拡大を材料に一時900ドルを超える下げがあった。その後は民主党が大統領と米議会の上下院を制するトリプルブルーと言われる政治的な安定を確保したため、新大統領の公約である大規模な経済対策が行いやすくなったとの見方を材料に上昇と利食い売りを繰り返しながら30000ドル台を維持していた。27日にワクチン接種の遅れやFOMC後の材料の出尽くし感から利食い売りが入って約700ドルの下落となった。

スポット金相場
図2 金日足(出展元 サクソバンク証券)

図2はスポット金の相場を示している。金相場は1月4日月曜日に政治的な不透明感が広がった際には上昇し、8日金曜日には現バイデン大統領と上下両院で多数を確保した民主党政権により大規模な大規模な財政出動が行われる可能性が高まったとの見方から強い利食い売りが出て下落している。その後は1850ドル前後の値動きを続けている。

ダウ相場と金相場の相関

図3から図5は横軸にダウの時間足の終値、縦軸は金の時間足の終値の相関を見た散布図となる。この散布図で左下から右上に向かう対角線上に点が並んでいればダウと金がどちらも動いたことを示していて、横方向に点が並べばダウだけが、縦方向に点並べば金だけが動いたことを意味している。このような散布図で相関の度合いと方向性を数値化する際には相関係数という値を使う。相関の方向性には正の相関と負の相関があって、例を挙げれば、ダウが上昇した際に金が上昇すれば正の相関、ダウの上昇時に金が下落すれば負の相関があると言える。また相関の強さは前述の相関係数の大きさを使って表されて、以下のように分類される。

  • 相関係数が1.0~0.7:強い正の相関
  • 相関係数が0.7~0.4:正の相関
  • 相関係数が0.4~0.2:弱い正の相関
  • 相関係数が-0.2~0.2:相関はほとんどない
  • 相関係数が-0.4~-0.2:弱い負の相関
  • 相関係数が-0.7~-0.4:負の相関
  • 相関係数が-1.0~-0.7:強い負の相関

相関係数の値が小さく0に近い場合は金とダウの動きには関連性がなく双方が勝手に動いているだけを示し、値が1に近い場合はダウが上昇すれば動けば必ず金も上昇すること、値が-1に近い場合はダウが上昇すれば動けば必ず金も下落することを示している。図3から5に対して相関係数を計算したものが下の表になる。

2019年1月2020年1月2021年1月
相関係数0.47-0.43-0.55

2019年の1月は金とダウの間には正の相関があった。新型コロナウイルスの感染が始まる前の2020年1月と、1年間感染拡大が起きた後の2021年の1月のダウ相場にはダウの上昇と金の下落が連動する負の相関が見えている。

まとめ

安全資産である金とリスク資産であるダウは負の相関があるとよく言われている。今年1月は大規模経済対策を材料にダウが上昇した。一方で大規模経済対策に対するインフレ懸念を材料に金は上昇した。同じ材料による上昇のため金とダウは同方向に同時に動く印象があったが、実際に調べてみると1月の値動きにはダウが上昇すると金が下落する負の相関があった。また相関の強さは新型コロナウイルスの感染が大規模化する前の2020年1月より強かった。今現在は金とダウは逆方向に動きやすいと言えそうだ。
今後も定期的にデータ分析をもとにした記事を載せようと考えているので、ご期待ください。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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