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コラム
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2021/01/04

エネルギー速報:2月の減産量を決めるJMMC開催(つらつらコラム2021年1月4日)

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ダイジェスト

・OPECプラスは今日JMMC(共同閣僚監視委員会を開催)
・焦点は今年2月の減産量の決定
・ロシアは今年2月の生産量の日量50万バレル引き上げの支持をすでに表明
・新型コロナウイルスの感染拡大により今年2月の増産延期の見方も
・これまでの減産破りの補償を巡って会議が難航する可能性

JMMCの開催

今日はOPECプラスは延期されていたJMMCを開催し、今年2月の減産規模について話し合う。昨年12月3日に今年1月から減産規模を日量770万バレルから580万バレルへ段階的に縮小していくことで合意した。毎月日量50万バレル程度減産規模を減らすことが決まっているが、2月以降の減産規模はまだ決まっていない。

新型コロナウイルスワクチンの開発と変異種の感染拡大

昨年12月に相次いで新型コロナウイルスワクチンの進展が発表され、ワクチン接種が始まることで、経済回復から原油需要の増加が見込まれ原油価格が上昇した。原油価格の上昇はOPECプラスの中にも増産圧力として現れた。当初はサウジアラビアの主導していた日量580万バレルへの減産規模を据え置き、昨年12月までの減産規模日量770万バレルを今年1月以降も維持すると思われたが、段階的な増産での合意となった。原油価格が上昇する中でOPECプラス内部の足並みが乱れ始めており、協議が難航し合意までの時間を要した。今年2月の減産幅についてはロシアは1月に比べて日量50万バレルの増産を行うことをすでに支持したと報道されたが、その後の新型コロナウイルスの変異種による感染拡大が続き、原油需要の落ち込みが予想される中で、今年2月の増産が先送りされるとの観測がアナリストの間で広がっていると報じられた。

イラクの増産懸念が浮上

イラクはフセイン政権崩壊後経済復興が進まない中で、国家収入を原油収入に頼っているが、原油価格の低下と減産で財政難に悩んでいる。12月末には外貨準備の枯渇により通貨が切り下げられており、緊縮財政が続く中で、国民の不満が高まっていると伝えられている。イラク政府は原油供給契約について支払いの前払いの要求を始めている他、減産破りが常態化している。また、北部のクルド人自治区はイラク政府のコントロールが効かず自治政府が原油を増産しているとも伝えられている。減産破りについてはイラクだけの責任ではないが、昨年12月から今年3月の期間でこれまでの減産破り分を全て補償するならば、全体で日量255万バレルの追加減産が必要な量に達しており、なおかつ減産破りの総量の増加が続いている。減産破りの拡大により、UAEなど減産を履行している国々からの反発が強まっており、12月の会合での減産量の調整の難航につながった。OPECプラス全体では減産目標は達成されているものの、枠組みが今後の減産を守らせることが出来なければ、協調減産の枠組みが崩壊してしまいかねない状況になっている。

今後の見通し

アメリカのバイデン新政権は気候変動対策として、脱石油政策に舵を切るとされている。現在アメリカは世界最大の原油需要国だが、世界最大の原油生産国でもある。今後、国内の原油需要が低下すれば、余った原油が国際市場に出回ることになる。シェール由来の原油はそれほど安価な原油ではないけれども、OPECプラス諸国にとっては脅威となると考えられる。現在の減産の枠組みは最短でも来年の4月、サウジアラビアのアブドゥルアジィーズ・エネルギー相のコメントによれば2022年末まで延長される可能性がある。原油消費の回復には時間がかかると予想される中で、原油価格は1バレル50ドル程度での値動きが今後も続く可能性があると考えられる。単純に考えれば、原油価格の下支えにはOPECプラスによる協調減産が今後も必要だと思われるが、リビアの原油増産とイラン・ベネンズエラの原油市場復帰の可能性に加えて、減産破りと補償の不徹底によるOPECプラスの枠組みの崩壊の可能性が浮上してきている。OPECプラスには困難な道が待っており、仮に枠組みが崩壊することになれば、無軌道な増産が始まり原油価格が大幅下落するような事態が招来する可能性があることが考えておきたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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