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コラム
column

2021/10/04

エネルギー分析:10月のOPECプラス会合(つらつらコラム2021年10月4日)


ダイジェスト

・日本時間10月4日21時からJMMC、22時からOPEC閣僚会議が開催
・市場の大方はOPECプラスの計画通りに11月より40万バレルの増産を想定
・9月のOPECの減産遵守率は114%と計画通りの増産が進んでいない
・先だって9月29日に開かれたJTCは2021年年末までの需給はタイトと予測

概要

 10月4日にOPECプラスはウィーンでJMMC(共同閣僚監視委員会)と閣僚会議をそれぞれ、21時(現地時間14時)と22時(同15時)から開催する。会合では11月以降の生産量を決定する見込み。

OPECプラスの増産量

 ロイターの調査によるとOPECの9月の生産量は日量2731万バレルと8月に比べて42万バレル増加し、2020年4月以来の高水準となった。ナイジェリアの生産量が回復したことやサウジアラビアが増産したことが要因となった。生産量は大規模な減産となった2020年6月以降ほぼ毎月増加しており、現在、OPECと非OPECの産油国からなるOPECプラスは1月当たり日量40万バレルの増産を行っている。OPECの割り当てはこのうち25万バレル分となっており、8月の増産分はこの割り当てを上回っているが、OPECの減産遵守率(実際の生産量/協定による生産量)は114%と100%を上回っており、OPECが思ったように増産が行えておらず需給がタイトになっている状況が続いている。
 9月に最も増産を行った国はナイジェリアで日量17万バレル増加している。これはナイジェリアの原油輸出港であるフォルカドスターミナルが8月に不可抗力により閉鎖されて生産量が激減していたアクシデントからの回復という側面があり、OPECの目標値と比べるとなお10万バレルの生産枠が余っている。しかしながら、油田や輸送施設などのインフラへ投資不足のため増産目標達成が困難となっている。同様の生産不足はアンゴラ、コンゴ、赤道ギニア、ガボンなど主にアフリカのOPEC加盟国に共通している。一方でサウジアラビアも12万バレルを増産しナイジェリアに次ぐ増産となった。これ以外のイラク、クウェート、UAE、アルジェリアの各国も増産を行っている。
 非OPEC側ではロシアが増産を行っている。ロシアでも8月に発生した石油関連施設の火災で生産量が減少していたが、9月は火災以前と同水準まで回復したと考えられている。IEA(国際絵エネルギー機関)の調査によれば9月の推定生産量は971万バレルと25万バレルの増産で、OPECプラスによる生産目標を13万バレル上回っており、減産遵守率は92%へ低下している。
 

今後の生産見通し
 

 今回の会合に先立って9月29日水曜日に開催されたOPECプラスのJTC(共同技術委員会)では2021年は2020年と比べて日量600万バレルの需要増加となり年末には110万バレルの供給不足となると予想している。2022年の原油市場は基本シナリオで420万バレルの需要増加が見込まれるが、供給の増加により日量140万バレルの供給超過となるとレポートした。前回の予想と比較して20万バレルの減少となっている。今日のJMMCと閣僚会議では改めてJTCのレポートが検討されるが、各国のエネルギー・石油担当大臣の発言などを元にした市場の大方の予想では計画通り40万バレルの増産に留まると考えられている。世界の原油市場はハリケーンによるアメリカの減産や新型コロナウイルスのパンデミックによる需要落ち込みの回復から現在北海ブレント価格で1バレル79ドル付近、WTI価格で76ドル付近と高値が続いている。しかし、ここ数か月の間、OPECプラスの計画通りに増産が進んでいないことから、月に日量40万バレルの増産では今日の会合の結果で大崩れすることはないと考えている。ただし、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済の回復を急ぐ世界各国は原油価格の上昇を嫌っている。特にアメリカはホワイトハウスがOPECと連絡を取るなど原油価格に対する対処を検討していると報じられているため続報には注意したい。

 


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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