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コラム
column

2021/10/05

穀物分析:今週のクロッププログレスレポート(つらつらコラム2021年10月5日)

ダイジェスト

・コーンの作柄予想は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が5%(前週5%)と横ばい
・大豆の作柄予想は大豊作が12%(前週11%)、豊作が46%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と大豊作率が1ポイント上昇
・乾燥度は前週からやや改善
・今後7日間はコーンベルト西側では北のノース・ダコタ州とミネソタ州、南のカンザス州州とミズーリ州を中心に13mmから39mmの雨、コーンベルト東側では広い範囲で13mmから26mm程度の雨が降る見通し
・ブラジルのConab(食料供給公社)は10月7日に2021/2022年シーズン最初の穀物報告を行う

クロッププログレスレポートと市況

 10月4日月曜日の夜にUSDAから今週のクロッププログレスレポートが発表された。コーンのデント率の公開は終了、成熟期もほぼ終了している。大豆も落葉率が9割に近づき、後は収穫を待つばかりとなった。大豆とコーンの先物相場はコーンベルトで収穫が順調に進んでいることを材料に下落した。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は今週より発表されたコーンの成熟率を示している。成熟期は文字通り実の成熟が進む。この時期になると雨の重要性は低下する。成熟率は88%で平年より11ポイント、前年より3ポイント高い。前週比で14ポイント上昇し農作業が進展し終了しつつある。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン成熟率2020/10/32021/9/262021/10/32016-2020
avg.
コロラド67536759
*イリノイ87839582
*インディアナ81728877
*アイオワ91728779
*カンザス91819288
ケンタッキー95828894
ミシガン68577758
*ミネソタ93759073
ミズーリ79869489
*ネブラスカ89718580
ノース・カロライナ99979999
ノース・ダコタ75658263
オハイオ61658061
ペンシルヴァニア77306872
*サウス・ダコタ89708769
テネシー95909797
テキサス92949787
ウィスコンシン79618062
18州平均85748877
表1 コーンの成熟率(出展元 USDA)

 表2は今週より発表されたコーンの収穫率を示している。収穫期は雨が多すぎると収穫が進まない。全体の29%の畑で収穫が終了しており平年より7ポイント前年より5ポイント高い。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン収穫率2020/10/32021/9/262021/10/32016-2020
avg.
コロラド28162215
*イリノイ24214132
*インディアナ21152622
*アイオワ2391911
*カンザス42365143
ケンタッキー64395066
ミシガン77177
*ミネソタ1310207
ミズーリ29345247
*ネブラスカ20132116
ノース・カロライナ83778687
ノース・ダコタ109185
オハイオ861111
ペンシルヴァニア122719
*サウス・ダコタ19101810
テネシー57435775
テキサス77838674
ウィスコンシン75126
18州平均24182922
表2 コーンの収穫率(出展元 USDA)

 次に今週のコーンの作柄予想について説明する。表3はコーンの州ごとの作柄予想で、今週は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が5%(前週5%)と先週から横ばいだった。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。()内は前週の値を示している。

コーン作柄Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
コロラド13(14)17(20)20(25)42(33)8(8)
*イリノイ2(1)4(4)24(23)50(51)20(21)
*インディアナ2(2)5(5)22(23)57(57)14(13)
*アイオワ2(2)7(8)31(31)49(49)11(10)
*カンザス8(8)13(13)27(25)42(44)10(10)
ケンタッキー1(2)3(5)16(14)65(64)15(15)
ミシガン1(2)6(5)23(22)54(54)16(17)
*ミネソタ8(9)17(17)36(36)33(32)6(6)
ミズーリ2(2)7(7)26(24)54(54)11(13)
*ネブラスカ5(4)8(7)19(19)42(46)26(24)
ノース・カロライナ1(1)2(2)16(16)62(62)19(19)
ノース・ダコタ17(16)28(27)38(41)17(17)0(0)
オハイオ0(0)4(5)19(20)61(59)16(16)
ペンシルヴァニア0(0)1(2)11(13)71(72)17(14)
*サウス・ダコタ13(16)28(26)35(35)23(21)1(2)
テネシー1(0)3(2)16(16)56(54)24(24)
テキサス1(1)9(9)29(29)44(44)17(17)
ウィスコンシン3(3)6(6)18(16)43(46)30(30)
18州平均510264514
前週510264514
前年49254814
表3 コーンの作柄予想(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表4は大豆の落葉率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。落葉期にはさや内の実の成熟が進む。落葉率は86%で前年より3ポイント、平年より6ポイント高い。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/10/32021/9/262021/10/32016-2020
avg.
アーカンソー70677677
*イリノイ78668377
*インディアナ89809181
*アイオワ92779283
カンザス80577069
ケンタッキー67485963
ルイジアナ95768194
ミシガン93899482
*ミネソタ94909789
ミシシッピー84707887
*ミズーリ46506754
*ネブラスカ96879591
ノース・カロライナ48516257
ノース・ダコタ93919794
オハイオ84788780
*サウス・ダコタ95929689
テネシー67486275
ウィスコンシン87809477
18州平均83758680
表4 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 表5は大豆の収穫率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。収穫率は34%と1週間で18ポイント向上した。また前年より1ポイント低いが平年より8ポイント高い。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/10/32021/9/262021/10/32016-2020
avg.
アーカンソー26253336
*イリノイ23103225
*インディアナ28132823
*アイオワ51184023
カンザス1941411
ケンタッキー25172523
ルイジアナ81545978
ミシガン18123115
*ミネソタ57306231
ミシシッピー43364657
*ミズーリ551111
*ネブラスカ51173428
ノース・カロライナ851011
ノース・ダコタ55264834
オハイオ2052220
*サウス・ダコタ56174028
テネシー2091525
ウィスコンシン17113113
18州平均35163426
表5 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 表6は大豆の作柄予想を示している。大豆が栽培されている州のうち上位18州の作柄予想は大豊作が12%(前週11%)、豊作が46%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と前週から横ばいだった。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。()内は前週の値を示している。

大豆作柄予想Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
アーカンソー2(2)6(6)29(28)42(44)21(20)
*イリノイ2(2)3(4)23(22)50(52)22(20)
*インディアナ3(3)6(6)23(25)56(56)12(10)
*アイオワ1(2)5(6)30(30)52(51)12(11)
カンザス5(5)7(9)30(28)50(50)8(8)
ケンタッキー1(2)4(5)17(16)68(64)10(13)
ルイジアナ1(1)3(3)9(9)77(77)10(10)
ミシガン1(2)5(6)24(23)52(54)18(15)
*ミネソタ8(8)18(18)38(39)31(31)5(4)
ミシシッピー3(2)3(2)19(15)63(67)12(14)
*ミズーリ2(2)7(6)28(28)54(56)8(8)
*ネブラスカ2(3)6(6)20(20)49(49)23(22)
ノース・カロライナ3(2)8(10)27(29)54(53)8(6)
ノース・ダコタ16(15)30(28)38(41)16(16)0(0)
オハイオ1(1)5(6)24(25)58(55)12(13)
*サウス・ダコタ9(11)29(25)38(40)23(22)1(2)
テネシー1(0)4(4)20(21)58(58)17(17)
ウィスコンシン3(3)6(6)18(16)49(51)24(24)
18州平均410284612
前週410284711
前年37265113
表6 大豆の作柄予想(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表7はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。前週と比べて乾燥率の全国平均には大差がなかった。サウス・ダコタ州では土中の乾燥度合いで極度に乾燥した畑が34%、乾燥した畑が37%と全体の71%の畑で水分が不足している。ノース・ダコタ州で極度に乾燥した畑が47%、乾燥した畑が30%と全体の77%の畑で乾燥、ミネソタ州では極度に乾燥した畑が15%、乾燥した畑が37%と全体の52%となりやや乾燥が改善している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ119118
インディアナ4476
アイオワ12131717
カンザス17141615
ミネソタ911715
ミズーリ8756
ネブラスカ971212
ノース・ダコタ32354147
オハイオ0021
サウス・ダコタ28233934
ウィスコンシン1111911
48州平均19172120
表7 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

降水予報

図1 今後1週間の累積降水量予報(出展元 NOAA)
緑:~13㎜、紫:~25㎜、赤:~100㎜

 図1は今後1週間の累積降水量の予報となる。コーンベルト西側ではノース・ダコタ州からミネソタ州、カンザス州とミズーリ州を中心に13mmから39mmの雨が降る見込み。東側では広い範囲で13mmから26mm程度の雨が降る見込み。

まとめ

 コーンでは農作業の進展でデント期の公開が終了、88%の畑が成熟期に入っており、29%の畑では収穫が終了した。コーンの作柄予想は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と前週から据え置きだった。一方、大豆は86%の畑で落葉期に入り、34%の畑で収穫が終了している。作柄予想では大豊作が12%(前週11%)、豊作が46%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と大豊作率が1ポイント上昇した。コーンベルトの畑の乾燥度合いはここへ来て改善している。
 今後7日間の降水予報では、コーンベルト西側では北のノース・ダコタ州とミネソタ州、南のカンザス州とミズーリ州を中心に13mmから39mmの雨、コーンベルト東側では広い範囲で13mmから26mm程度の弱い雨が降る見通し。コーン・大豆ともに収穫作業が順調に進展している。ハーベストプレッシャー強まり、弱気な相場が続くと考えられる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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