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コラム
column

2021/02/16

穀物速報:2月のサバクトビバッタ現況(つらつらコラム2月16日)

図1 ケニア国内のサバクトビバッタの群れ、2021年2月9日撮影(出展元 FAO)

ダイジェスト

・エチオピア:南部で繁殖した群れは南西部に移動する見込み
・ソマリア:北東部の海岸部で繁殖が進み新たな群れが誕生している
・ケニア:ソマリアから侵入する群れは減少。北部と中部に群れが広がる
・イエメン:紅海沿岸で孤独相のバッタが小規模な繁殖をしている
・サウジアラビア:紅海沿岸の群れは北上し内陸部へ移動
・スーダンとエリトリア:紅海沿岸部で繁殖が続く
・インドやパキスタン、イラン:穏やかな状況が続く
・春の繁殖地の降水量は平年並み見通し
・夏の繁殖地の降水量は平年を上回る見通し

サバクトビバッタの最新情報

 FAOによる2月のサバクトビバッタの最新情報をお伝えする。

図2 サバクトビバッタの移動予想と確認地点(出展元 FAO)
黄色:産卵中、青:成熟した群れ、赤:未成熟な群れ、緑:飛ばない成虫、水色:前回調査から群れが消えた地点

 図1はケニア国内で2月に撮影されたサバクトビバッタの写真となる。図2はサバクトビバッタの群れが確認されている場所を示している。ケニアでは北部と中央部を中心に多数の群れが報告されている。ただし北東部からの流入は減っている。ケニア南部では繁殖に必要な雨が降っているが、バッタの数の多い北部では雨が降っておらず、繁殖は進んでいない。現在繁殖に入る前のバッタに対する駆除作業が行われている。エチオピアでは大地溝帯南部の東側に群れが存在しているが、やはり雨が少ないため成熟には至っていない。ソマリアでは雨の多かった北東部の海岸部で繁殖が進んで2月に入ってからも大きな群れが形成されている。今後これらの群れは北上すると考えられるが一部は南下するか東へ向かって移動する見込み。2月はケニアとエチオピア、ソマリアでは乾燥した状態が続き、繁殖は進んでいない。
 紅海を挟んだ北側のイエメンでは平年並みの小規模な繁殖となっている。イエメン以外の紅海沿いの3国(サウジアラビア、スーダン、エリトリア)では海岸部で繁殖が続いている。サウジアラビアの群れの一部は北上を開始した。

今後の見通し

 2021年に入って東アフリカ(ケニア、エチオピア、ソマリア)では平年より乾燥した気候が続いているために大規模な繁殖は起きていない。これ以上の繁殖が起きるには雨が必要となる。現在、冬の初めに誕生した繁殖期前の群れがケニア国内で多数確認されており、3月からの雨季を前にバッタを駆除する事で被害を減らすための作業が続いている。
 今後は春の雨季に繁殖が再開されることが予想されている。春の繁殖地(イランやオマーン、サウジアラビア)の雨量は一部を除き平年並みとなる見込み。
 また、インド洋では正のインド洋ダイポールモード現象が発生する可能性がある。この現象は東アフリカ沖のインド洋の海水温が上昇し沿岸部(東アフリカ、アラビア半島、イラン、インド)の降水量が増加、インドネシア沖では逆に海水温低下により降水量が減少する。発生した場合、夏の繁殖地(イエメン、インド、パキスタンなど)で2021年初夏まで例年よりも強力なサイクロンなどで降水量が増加し、サバクトビバッタの繁殖の助けになると考えられている。今しばらくサバクトビバッタの脅威は続きそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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