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コラム
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2021/02/02

エネルギー速報:2月の原油生産関連ニュース(つらつらコラム2021年2月2日)

ダイジェスト(原油量はいずれも日量)

・OPECプラスの減産量は1月の720万バレルから812.5万バレルへ拡大
・イラクの1月の減産計画は未達成の見込み
・西アフリカではナイジェリアがインフラの問題から減産、アンゴラが長期的な減産となっている

12月1月2月備考
OPECプラス減産幅770万バレル720万バレル812.5万バレル2月はカザフタン・ロシアの増産とサウジアラビアの自主減産を含む
カザフタンとロシアの増産幅7.5万バレル3月も同量の増産
サウジアラビア自主減産100万バレル2月から3月まで
イラク生産量388万バレル387万バレル
イラク計画生産量360万バレル360万バレル25万バレルの減産計画
1月は未達成
リビア生産量122万バレル116万バレルパイプライン故障と警備隊による輸出港占拠
ナイジェリア生産量151万バレル137万バレルパイプライン故障と輸出港の火災
アンゴラ生産量120万バレル105万バレル自然減少
生産量等変化早見表(筆者把握分のみ)

2月の原油関連ニュースのまとめ

OPECプラスの2月の生産量

OPECプラスの2月の減産量は日量812.5万バレルとなり、1月の減産量である日量720万バレルに対して92.5万バレル増加する。内訳はロシアとカザフスタンの増産分が7.5万バレル、サウジアラビアが行う自主的な減産分が日量100万バレルで、合計92.5万バレルとなる。
OPECプラスは2月3日にJMMC(合同閣僚監視委員会)の会合を開き生産量や政策について議論する予定だが、3月の減産量は1月のJMMCで決定済みで、4月の減産量は来月のOPECプラスの全会合で議論されることが決定しているため、大きな動きはないと考えられている。

OPEC加盟国での動き

イラクでは減産超過分の補償として1月と2月に生産量を日量360万バレルへ削減し、本来の減産枠に加えて日量25万バレルの減産を行う予定。ただし追跡調査によるとイラクの1月の原油生産量は日量387万バレルで生産が減少していないことが明らかになっている。
リビアでは生産量が日量116万バレルとなり12月と比べて約6万バレルの減少となった。これはパイプラインの故障や警備隊による労働紛争によって輸出が減少したことが原因となっている。

西アフリカの原油輸出

西アフリカではOPEC加盟国であるナイジェリアとアンゴラ、ガボン、赤道ギニア、コンゴ共和国が主要な原油輸出国となっている。このうちナイジェリアとアンゴラが輸出量の大半を占めているが、両国の原油生産量が低下しており、西アフリカ地域からの原油輸出量は12月の日量380万バレルから1月は341万バレルまで落ち込んだ。
ナイジェリアでは石油輸出ターミナルの1つで発生した火災により生産量が3分の1まで落ち込んだことや、別なターミナルにつながるパイプラインインフラの故障や漏洩事故により日量137万バレルと過去4年間で最低水準まで落ち込んでいる。
アンゴラでの原油生産は深海油田からの供給が主で、2016年頃には日量200万バレルに近い生産量があったが、その後の開発の停滞で減少を続け2020年には日量120万バレルへ低下、先月は105万バレルを生産したのみだった。
ナイジェリアの生産はインフラの修復に伴って回復する見通しだが、アンゴラの生産は新規油田の開発が進んでいないのでこのまま長期的な減少となると考えられている。

今後の見通し

OPECプラスは予定通り減産幅を増加させると考えられている。これに対してイラクの1月の減産計画は計画倒れとなったが、西アフリカ産原油の生産量低下により、はからずも相殺される見通しとなっている。2月の原油供給量はサウジアラビアの自主減産により1月に比べて減少すると考えられ、新型コロナウイルスの感染拡大は続いているが、原油価格が大きく崩れることはない。

幾つかの投資銀行が今年後半にかけての原油消費についてのレポートを発表している。これらのレポートは新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことで、原油消費が正常化すると見込んでいる。バークレーズの予想では2021年の原油の平均価格はブレント原油で1バレル55ドル(WTI原油で52ドル)としている。一方、ゴールドマン・サックスの予想では新型コロナウイルス対策が大規模に打たれるとの予想とイランの原油が国際市場に戻るには時間を要するとの予想から2021年の原油価格はブレント原油で1バレル65ドル(WTIの62ドルに相当)まで上昇すると強気の予想を出しているので、注意しておきたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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