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コラム
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2021/02/22

穀物速報:今シーズンの作付け予想(つらつらコラム2021年2月22日)

ダイジェスト

・USDAの予想では2021年のコーンの作付面積は9200万エーカー、大豆の作付面積は9000万エーカーを見込む
・生産量はコーンで11億ブッシェル、大豆で4億ブッシェルの増加を見込む
・コーンは需要増で、大豆は在庫の払底で共に需給のひっ迫した状況が続くと見込まれる
 

2021年の作付け予想

 先週アメリカ農務省(USDA)が主催して年1回開かれる農業フォーラム(Agricultural Outlook Forum)でアメリカの2021年シーズンの大豆・コーンの作付け面積や2021年の需給見通しについての予想発表が行われた。

図1 2014年~2021年の作物作付面積推移(出展元 USDA)

 図1は2014年から2021年までの小麦、コーン、大豆の作付面積の推移を示している。これら3種類の作物のアメリカでの作付面積は2億2000万エーカー近傍で推移している。アメリカの農家は収穫時に最も収入が得られやすい作物を作付けする傾向にある。2019年から2020年は春の長雨による作付遅れが響き、作付されない畑も多かった。2020年は豊作にも関わらず、旺盛な輸出需要から需給がひっ迫し価格が上昇した。このため2021年は大豆、コーン共に作付面積が増加すると予想されていた。発表ではコーンの作付面積は前年比で100万エーカー増の9200万エーカー、大豆の作付面積は2020年との比較で約700万エーカーの増加となる9000万エーカーとなる見通し。アナリストの事前予想との比較では、大豆の作付面積は予想以上の増加、コーンの作付面積は予想ほど増加しない結果となった。

2021年の需要予測

コーン
図3 過去4シーズンのコーン需給(出展元 USDA)
*2020年/2021年シーズンは見込み、2021年/2022年シーズンは見通し。

 図2は過去4シーズンのコーンの需給を比較した表となる。2021年/2022年シーズンは作付面積の拡大と単収の増加が予想される。生産量は前シーズンより10億ブッシェル近く増加した151.50億ブッシェルとなり、過去4シーズンで最大となると予想されている。需要面では輸出が前シーズン比で0.50億ブッシェル引き上げられた26.50億ブッシェル、バイオエタノール用の需要が2.50億ブッシェル引き上げられた52.00億ブッシェルとなった。2020年/2021年シーズンは需要超過で約5億ブッシェルの供給が不足している上、2021年/2022年シーズンは更に5億ブッシェル近く需要増が見込まれる。大幅な収穫増が期待されるが需要もまた伸びるため、2021年/2022年シーズンの期末在庫は26.50億ブッシェルと0.50億ブッシェルの微増に留まる見通し。シーズン平均価格は1ブッシェル当たり420セントと予想。2020年/2021年シーズンと比べてほぼ横ばいとなり、収穫の大幅増でも値下がりしないことを見込んでいる。

大豆
図3 過去4シーズンの大豆需給(出展元 USDA)
*2020年/2021年シーズンは見込み、2021年/2022年シーズンは見通し。

 図3は大豆の過去4シーズンの需給を比較した表となる。2021年/2022年シーズンは作付面積の拡大と単収の増加が予想される。生産量は前シーズより4億ブッシェル近く増加した45.25億ブッシェルとなり、大豆も過去4シーズンで最大となると予想される。需要面では2021年/2022年シーズの輸出が前シーズン比で0.50億ブッシェル引き下げられた22.00億ブッシェルと見込まれる。2020年/2021年シーズンは南米の乾燥による作付遅れで収穫が遅れ、アメリカ産大豆は収穫だけでなく在庫を取り崩して大量に輸出された。結果、期末在庫は1.20億ブッシェルと国内需要を考えると在庫がほとんどない状態となっている。既に手持ちの在庫がないため2021年/2022年シーズンは輸出が伸び悩む見込み。生産増と輸出減が予想されているが、在庫が払底しており需給のひっ迫した状態が続くと予想されている。シーズン平均価格は1ブッシェル当たり1125セントと、2020年/2021年シーズンと比べて値上がりを見込む。

今後の見通し

 この春の最初の作付面積予想が発表された。南米の悪天候と中国を始めとした需要増加から、2020年は豊作だったにもかかわらず、需給ひっ迫と価格上昇が続いている。南米では間もなく遅れていた収穫が本格化して市場への供給量が増加する見込みだが、乾燥が続いたため作柄がどうなるかは不透明となっている。ブラジルでは表作の大豆の作付・収穫の遅れから、裏作のコーンの作付遅れが確定している。現状のスケジュールでは水分の必要な時期が乾季に当たってしまうために収穫の減少が見込まれている。例年より雨が少なければ、大幅に収穫が減少する可能性もある。
 今回発表の作付面積予想ではコーン・大豆共に作付け面積の増加と需給のひっ迫が続くと予想されている。ただし、実際の作付けが行われるにはまだまだ時間があるため、状況が変化する可能性がある。今後発表される作付動向など続報や天候情報に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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