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レポート
column

2021/02/24

穀物速報:南米の収穫見通し(つらつらコラム2021年2月24日)

ダイジェスト

・Agroconsult社の予想による2020年/2021年の大豆生産量は1億2400万トンと前年比で1000万トンの増加を見込み
・2020年/2021年のコーンの予想生産量は1億820万トンで、前年の1億250万トンを上回り史上最大となる見通し
・ブラジル産の大豆とコーンの生産量は史上最大が予想されるが、収穫遅れと中国向けの需要期待の高まりから高値は続く見通し
 

2020年/2021年シーズンのブラジルの収穫予想

大豆

 ブラジルでは民間の農業コンサルタント会社Agroconsults社が各地の大豆産地を巡るクロップツアーを行っている。調査結果に基づいた2020年/2021年シーズンの大豆生産量は1億3400万トンと予測されている。予想生産量は前回調査より160万トン引き上げられた他、前年生産量の1億2400万トンを1000万トン上回った。
 現在コンサルタント会社の技術チームは大豆の主要生産地の一つであるマトグロッソ州を調査している。技術チームによると今シーズンの早生の大豆は作付け時期の乾燥が響き大きく損失を出した。その後の雨のおかげで晩生の大豆の収穫が伸びて前半の損失を埋め合わせることが出来たとしている。ただし、乾燥のために作付け時期を延期したことで収穫が遅れている。今週発表されたマトグロッソ州の大豆収穫率は34%と平年の57%から遅れており、ブラジル全体でも収穫率は15%と平年の31%から大きく遅れている。この数字は過去10年で最も遅い数字となる。加えて3月1週まで雨が降り続くため更に収穫が遅れることが確実視されている。

コーン

 表作の大豆の収穫遅れにより裏作として行われるサフリナコーンの作付率は平年より大きく遅れており、北側のマトグロッソ州で36%、中部のパラナ州で8%となっている。
 一方で2020年/2021年シーズンのコーンの収穫量は1億820万トンが見込まれている。この数字はアナリスト11人の平均値で、ブラジルの昨シーズンのコーンの生産量は1億250万トンを上回り、史上最大の生産量を更新する見込み。大豆の収穫遅れで、裏作のコーンの大幅な作付遅れが生じることで生産減が予想されていたが、コーンの高値で作付面積が増加することによる増産分が減少分を補うと見られている。

今後の見通し


 今シーズンのブラジル産大豆とコーンの生産量は過去最高だった前年の生産量をいずれも上回る予想となった。シーズン中頃までは干ばつの影響を受けていたが、2月中頃から雨を受けて大豆とコーンの生産量が急速に回復し、初期に植えられた作物に対して干ばつが与えた損失を全て埋めて、なお余剰が出るほどとなっている。大豆の作付と収穫の遅れが大豆の裏作に植えられるコーンの作付を遅らせているが、作付遅れによる生産減は作付面積の増加によって埋められる見通しとなっている。
 ブラジル産の大豆とコーンの生産量は前年より増加する見通しとなっているが、大豆には収穫遅れが、コーンには作付遅れが生じている。このため中国向けの大豆やコーンのニーズはアメリカに向かっている。アメリカ産大豆やコーンの需給ひっ迫はなお1か月ほど続く見込みで、それまでは現状の高値が続くだろう。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

レポート
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2021/02/24

穀物速報:南米の収穫見通し(つらつらコラム2021年2月24日)

ダイジェスト

・Agroconsult社の予想による2020年/2021年の大豆生産量は1億2400万トンと前年比で1000万トンの増加を見込み
・2020年/2021年のコーンの予想生産量は1億820万トンで、前年の1億250万トンを上回り史上最大となる見通し
・ブラジル産の大豆とコーンの生産量は史上最大が予想されるが、収穫遅れと中国向けの需要期待の高まりから高値は続く見通し
 

2020年/2021年シーズンのブラジルの収穫予想

大豆

 ブラジルでは民間の農業コンサルタント会社Agroconsults社が各地の大豆産地を巡るクロップツアーを行っている。調査結果に基づいた2020年/2021年シーズンの大豆生産量は1億3400万トンと予測されている。予想生産量は前回調査より160万トン引き上げられた他、前年生産量の1億2400万トンを1000万トン上回った。
 現在コンサルタント会社の技術チームは大豆の主要生産地の一つであるマトグロッソ州を調査している。技術チームによると今シーズンの早生の大豆は作付け時期の乾燥が響き大きく損失を出した。その後の雨のおかげで晩生の大豆の収穫が伸びて前半の損失を埋め合わせることが出来たとしている。ただし、乾燥のために作付け時期を延期したことで収穫が遅れている。今週発表されたマトグロッソ州の大豆収穫率は34%と平年の57%から遅れており、ブラジル全体でも収穫率は15%と平年の31%から大きく遅れている。この数字は過去10年で最も遅い数字となる。加えて3月1週まで雨が降り続くため更に収穫が遅れることが確実視されている。

コーン

 表作の大豆の収穫遅れにより裏作として行われるサフリナコーンの作付率は平年より大きく遅れており、北側のマトグロッソ州で36%、中部のパラナ州で8%となっている。
 一方で2020年/2021年シーズンのコーンの収穫量は1億820万トンが見込まれている。この数字はアナリスト11人の平均値で、ブラジルの昨シーズンのコーンの生産量は1億250万トンを上回り、史上最大の生産量を更新する見込み。大豆の収穫遅れで、裏作のコーンの大幅な作付遅れが生じることで生産減が予想されていたが、コーンの高値で作付面積が増加することによる増産分が減少分を補うと見られている。

今後の見通し


 今シーズンのブラジル産大豆とコーンの生産量は過去最高だった前年の生産量をいずれも上回る予想となった。シーズン中頃までは干ばつの影響を受けていたが、2月中頃から雨を受けて大豆とコーンの生産量が急速に回復し、初期に植えられた作物に対して干ばつが与えた損失を全て埋めて、なお余剰が出るほどとなっている。大豆の作付と収穫の遅れが大豆の裏作に植えられるコーンの作付を遅らせているが、作付遅れによる生産減は作付面積の増加によって埋められる見通しとなっている。
 ブラジル産の大豆とコーンの生産量は前年より増加する見通しとなっているが、大豆には収穫遅れが、コーンには作付遅れが生じている。このため中国向けの大豆やコーンのニーズはアメリカに向かっている。アメリカ産大豆やコーンの需給ひっ迫はなお1か月ほど続く見込みで、それまでは現状の高値が続くだろう。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

 

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