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コラム
column

2021/02/08

穀物速報:北米の乾燥見通し(つらつらコラム2021年2月8日)

ダイジェスト

・アメリカでは年末から年初にかけて南西部を中心に広い範囲で干ばつとなっている
・カルフォルニアなどの少雨の原因とされるラニーニャは4月以降に解消の見込み
・2012年の大干ばつ時よりひどいと言える状況ではあるが今後も干ばつが続くかはわからない
 

アメリカの乾燥の現状

図1 2021年2月4日現在のアメリカの乾燥モニター(出展元 NOAA)

図1はアメリカの各地の乾燥の状況を示している。図中黄色は異常な乾燥を示していて茶色が強くなるほど干ばつ具合がひどくなっていることを示している。また図中のSは6か月未満の短期の影響、Lは長期的な影響、黒線は干ばつの影響が大きい地域を示している。

現在アメリカでは干ばつとなっている。昨年12月末の時点でアラスカとハワイを除く48州のうち半数が干ばつ状態となっており、特に南カルフォルニアからグレートプレーンズの中央部から南部(テキサス州やコロラド州、カンザス州など)にかけて図1内で焦げ茶色で示される例外的に酷い干ばつが続いている。この地域では広範囲で山火事が発生した他、栽培されている冬小麦の作柄が2012年の大干ばつ以来最悪の状態となっていると報じられている。春先の灌漑などに必要な降雪も平年の約半分となっており、影響が広がっている。このほか、収穫の終わったコーンベルトの西部も干ばつとなっており、来年春の作付けまでには雨が必要となっている。

図2 2012年2月7日のアメリカの乾燥モニター(出展元 NOAA)

図2は2012年の大干ばつ時の2月初旬の乾燥度モニターとなる。今年の乾燥具合と比べるとアメリカ西部やメキシコ湾岸を中心に干ばつの度合いに大きな差があるが、一見して今年の干ばつの方がよりひどく見える。ただし、2012年は春の終わりの異常高温の要因も強かったため、今年が2012年と同様の干ばつとなるかどうかは現状では判然としない。

カルフォルニアを中心とした干ばつは現在発生しているラニーニャの影響を受けているとの指摘もある。ラニーニャではアメリカ南西部からコーンベルト西部にかけて少雨となり、コーンベルト東部やアメリカ北西部では多雨となる傾向があると言われている。ラニーニャについては今年春以降に解消するとの予報もあり、今年の秋の収穫に関する限りは乾燥が解消するとの楽観的な見方があるようだ。

まとめ

アメリカではアラスカとハワイを除く州のうち半数に及ぶ広い範囲で干ばつが広がっている。現在、冬小麦が干ばつによる影響を受けており収穫が減少している。最新の乾燥モニターによると2000年代以降で最大の干ばつとなった2012年と同程度の広さで乾燥が発生している。ただし、干ばつとなる地域に差があること、現在乾燥している地域はラニーニャの影響を受けていると考えられていること、ラニーニャが春には解消に向かうとの予報もあることから、今年の夏の干ばつについては楽観視されている状況だ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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