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コラム
column

2021/02/09

穀物速報:穀物生産におけるロシアの台頭(つらつらコラム2021年2月9日)

ダイジェスト

・ロシアでは穀物生産が近年増大している
・小麦生産に続き、コーンや大豆の生産が近年大幅に増加
 

ロシアの農業生産の現状

農産物の生産でロシアの存在感が近年増している。今日は今後相場で大きな位置を占めるかもしれないロシアの農業生産の現状について調べた。

小麦

小麦では2000年に3400万トンだった小麦生産は2009年に6200万トン、2020年には8400万トンとなりアメリカ(2020年に5000万トン)を抜きさり世界第1位の生産国・輸出国に躍り出ている。要因としては農作物の輸出を拡大するという政府の方針による後押しもあるが、地球温暖化により栽培可能な面積が増加していると言われている。事実小麦ではシベリア地域で生産される春小麦が大きな位置を占めて来ている。

大豆

大豆生産も過去10年で急速な増加を示している。2009年には生産量が90万トンに過ぎなかったが、2015年には270万トン、2019年には440万トンに達した。生産の大部分は極東地域で行われており、近隣に最大の消費国である中国があるため、2019年まで年8%を超える割合で増加していた。ロシアの極東地域は広大なものの、農地の占める割合はロシア政府の推計によると1.3%に過ぎないという。ヨーロッパ地域の農地割合が13%に及ぶことを考えると、今後、生産力を10倍にできる潜在能力があるとも言えるのではないだろうか。

コーン

コーンは黒海沿岸やカスピ海沿岸で栽培されているが、こちらの生産量も増加を続けて現在では世界第5位の輸出国となった。2009年には400万トンだった生産量が、2015年には1310万トまで増加している。その後は生産量はやや頭打ちとなったが、2019年と2020年には約1400万トンとなっている。

まとめ

ロシアの農業生産がハイペースで増加している。ロシア政府が原油に次ぐ輸出の柱として農業を指定し2024年までに農作物の輸出を450億ドルとする目標を掲げて農業生産の振興を行っている。中でも近年は極東地域の大豆生産が大きな伸びを示している。中国に近い事や遺伝子組み換え作物を使用していないことなどの利点があり、2019年まで年8%以上の生産の伸びが記録されている。現在の大豆・コーン市場はこれまで中心となってきたアメリカに加えて、ブラジルやアルゼンチンなど南米地域の存在感が増している。未だコーンの生産で第3位のアルゼンチンの約3分の1、大豆で第3位のアルゼンチンの約10分の1に過ぎないが、第3極としてロシアが浮上して来る可能性があると考えている。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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