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コラム
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2021/03/01

エネルギー速報:原油価格がより上昇する可能性(つらつらコラム2021年3月1日)

ダイジェスト

・原油価格は直近2か月で30%上昇
・ワクチン接種の拡大と大規模経済対策による需要増加期待
・3月4にOPECプラスは会合を開催。ロシアは増産に積極的、サウジアラビアには増産への警戒感
・アメリカでは原油高を背景に中小の石油会社による増産が進む
 

原油価格の上昇

 原油価格が上昇を続けている。米新政権の大規模経済対策への期待とワクチン接種が進み経済が回復し原油需要が増加するとの見方から買われている。前週のEIAの原油在庫統計では原油在庫が増加したが、これはテキサス州を襲った寒波による一時的な原油消費の落ち込みの為に影響はほとんどなかった。一方で寒波で被害を受けたアメリカ産原油生産の回復にはまだ時間がかかると見られ、需給は締まっているとの観測が大勢を占めている。

OPECプラスの会合開催

 今週の3月4日にOPECプラスが会合を開き、4月以降の減産幅を決定する。市場の大方の見通しはロシアの提案している日量50万バレルの増産とサウジアラビアの日量100万バレルの自主減産の取りやめが行われると予想されている。減産と需要の回復が続く中で各国の抱えていた原油在庫は減少している中で、150万バレルの増産は既に織り込まれているとの観測も根強い。例えばゴールドマン・サックスは従来の予想を10ドル引き上げて、今年の第3四半期の原油価格がブレント原油で1バレル75ドルに到達すると予想している。また増産の遅れから需給ひっ迫が続き2年以内に100ドルを突破するとの見方もある。OPECプラスは需要減少の原因となっている新型コロナウイルスの流行が収束するのかどうか難しい判断を迫られている。

アメリカでの増産の動き

 アメリカ産原油は需要低迷と価格の下落により2年前の最盛期に比べて300万バレル近くの減産となっていた。しかし、過去2か月で原油価格が30%近く上昇したことからアメリカではシェールオイルの増産の動きが出ており。毎週発表されるリグ数は増加の一途を辿っている。ただし、内情を見てみると大手石油会社は依然として投資を抑制しており、現在のリグ数の増加は大手以外の石油会社が先導している。企業によっては石油メジャーと同等の数のリグを保有する会社も出てきているようだ。民間情報会社によると直近の3か月で30億ドルが掘削に投資されていると報じられている。この金額は2020年で最も落ち込んだ時期の投資額の2倍の金額に当たる。フットワークの軽い企業が今後どういうペースでシェールオイルへ投資を続けるのかは不透明で、複数のエネルギー調査会社の生産量予測を比較した際に日量70万バレルのばらつきを生む要因となっている。それでも、更なる原油価格の上昇はアメリカ産原油の増産を招くのはほぼ間違いない。

今後の見通し

 原油需要はひっ迫しているとの見方が広がっており、3月4日の会合でOPECプラスがどの程度の増産を行うかが注目されている。事前の情報によるとOPECプラス全体で50万バレルの増産とサウジアラビアの100万バレルの自主減産の取りやめを合わせた150万バレルの増産が予定との報道だが、これでは不十分と市場は見ている。増産が上積みされない場合には今後も原油需要回復期待による上昇が続くとの見方が多い。アメリカを始めOPECプラス外の産油国では増産に動いているが、増産には準備時間が必要であり用意が整うまでの間に大きく上昇する可能性がある。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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