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コラム
column

2021/03/02

穀物速報:ブラジル産大豆の収穫遅れ(つらつらコラム2021年3月2日)

ダイジェスト

・AgResource社の予想による2020年/2021年の大豆生産量は1億2998万トン
・ストーンX社の予想による大豆生産量は1億3350万トン
・ブラジルでは過去5年で最低の収穫率
・今後1週間、大豆産地では雨が多く更に収穫が遅れる見通し
・ブラジルでは農家による契約不履行が発生

2020年/2021年シーズンのブラジル産大豆の収穫予想

 先週から今週にかけてブラジルの大豆生産量予測の発表が相次いだ。農業コンサルタント会社AgResource社は1億2998万トンと前月の1億2800万トンから約200万トンの引き上げ、アメリカの調査会社ストーンX社は1億3350万トンと前月の予想である1億3280万トンから70万トン生産量を引き上げた。
 ただし、AgResource社によると生産地での過剰な降雨が収穫を制限しており、今後生産量の減少という形で影響が出てくるとしている。ブラジルの大豆主要生産地の一つマトグロッソ州では大豆の収穫率は22%と平年の45%、昨年の58%をいずれも下回っている。降雨による収穫の遅れに加えて、未舗装の道路が状況を悪化させている。現在も雨が続いており、好転の見通しは立っていない。

ブラジル農家によるデフォルト

 ブラジルでは農家による契約不履行が相次いでいるという。今シーズンは中国向け需要のために例年より早いペース(2020年7月時点で40%、平年は12%)で大豆の売買成約が行われた。ところが、販売契約の成立後に大豆価格が約2倍へ高騰したため一部の農家が販売契約のデフォルトに出ており、輸出商社が訴訟を起こしているという。通常、契約に違反した場合に農家は罰金を払う必要があるが、大豆価格の上昇で罰金を払ってでも同じ大豆をスポット市場で販売したほうがより利益を得られる状況となっている。一方で輸出商社の方は契約違反はあり得えないため、いかに高価であってもスポット市場で大豆を購入し埋め合わせる必要がある。デフォルトは未だ一部の農家に留まっているが、拡大した場合ブラジルの大豆輸出や翌年以降の作付に混乱を招く可能性がある。

今後の見通し

 このコラムでもたびたび紹介しているが、ブラジルの大豆の生産量は過去最大となる予想が次々と発表されている。豊作は確定したが、肝心の大豆の収穫が遅れており過去5年間でも最低のペースとなっている。その上、向こう1週間大豆産地では雨が降り続く予報で更に収穫が遅れる見通しとなっている。収穫遅れの間は米国産大豆への引き合いが高まると考えられていたが、春節明けの中国向けの大豆成約は全くない状態で、市場では利食い売りや手じまい売りが見られている。中国向け成約待ちの状況が続きそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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