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コラム
column

2021/03/22

穀物速報:アメリカの干ばつ可能性(つらつらコラム2021年3月22日)

ダイジェスト

・アメリカではメキシコ国境沿いを中心に広い範囲で干ばつが発生している。
・コーンベルト西側では前年より雨が記録的に少なく、干ばつ状態が続いている。
・現在干ばつに悩んでいる地域では春の降水量も例年より少ない可能性があり、広い範囲で干ばつが深刻化する可能性がある。
・コーンベルト西側では平年並みと予想されるが、春の降水量次第で干ばつの可能性がある。コーンベルト東側では平年以上の降水量となる見込みで乾燥の心配はない。
 

アメリカの土壌乾燥度の現状

図1 アメリカド土壌乾燥度モニター(出展元 NOAA)
白:乾燥なし 黄色(D0):異常な乾燥 ベージュ(D1):中程度の干ばつ
薄茶(D2):重度の干ばつ 茶色(D3):極度の干ばつ こげ茶(D4):極限の干ばつ

 図1は3月16日時点でのアメリカの土壌乾燥度モニターの結果となる。メキシコ国境に沿ってカリフォルニア州からテキサス州にかけて酷い干ばつとなっている。テキサス州では牧草地や冬小麦やオーツ麦の収穫に被害が出ている他、アメリカ西部の多くの地域では過去7年で最も乾燥した春を迎えており、面積の75%以上が干ばつとなっている。ロッキー山脈のふもとのグレートプレーンズでは冬の雪もほとんど降らなかったことから冬小麦の3分の1に被害が出ると予想されている他、これらの地域はより下流のコーンベルトへ水を供給するため被害が広がる可能性がある。
 コーンベルトでも南北ダコタ州やミネソタ州では重度の干ばつが広がっている。これらの地域では前年度の9月からまとまった雨が降っておらず記録的な少雨となっている。冬の嵐により大きな降雪があったものの、4月以降の乾燥が懸念されている。

ラニーニャ予報

 北アメリカの干ばつにはラニーニャ現象が影響を与えていると言われている。図2は今後のエルニーニョ・ラニーニャ現象の指標となる値を示している。3月現在は指標値が-0.5を下回っており、ラニーニャ現象が継続している。

図2 エルニーニョ・ラニーニャ予想(出展元 NOAA)
実線は実測値、点線は予想(さまざまな色の細い線)の中央値
0.5以上が3か月以上続いた場合エルニーニョ、-0.5以下が3か月続いた場合ラニーニャと判定される

 今後は指標が-0.5を継続的に超える可能性が高く60%の確率でラニーニャが解消すると予想されている。一方で年後半にかけてラニーニャ再発の可能性を示している。ラニーニャ現象は南米のブラジルとアルゼンチンの降水にも影響を与えると言われており、今年と同様に少雨となる可能性もあるので覚えておきたい。

降水量予想と今後の見通し

 

 図3は3月18日発表の3か月予報で左からそれぞれ4月起点、5月起点、6月起点となる。4月起点の予報では春先のコーンベルト西側は平年並みの降水量、東側は平年以上の降水量が見込まれる。6月以降の初夏にかけてはコーンベルト西側では平年以下の降水量、東側で平年並みとの降水量となる見通し。気温は紹介しないが、春以降平年以上の気温が続く予想されている。
 今年のアメリカの大豆とコーンは前年と違って乾燥・干ばつによる減収に悩まされる可能性が出てきている。特にコーンベルトの西側では平年並みの雨と予想されているが、春先の降水量がどの程度になるかに今年の収穫がかかっている。今年は普段より天気予報に注意を払う必要がありそうだ。

 


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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