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コラム
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2021/03/31

穀物速報:南米の収穫とアメリカの作付見通し(つらつらコラム2021年3月31日)

ダイジェスト

・ブラジルでは雨が少なく農作業が進展した。一方で作付けが遅れた2期目のコーンに対する乾燥懸念が高まった
・アルゼンチンでは引き続き降雨があり、作付けが遅い晩生の大豆に対して恵みの雨となった。
・アメリカでは大豆の作付意向面積が9000万エーカーを上回るか、コーンの作付意向面積がどこまで増えるかに注目
 

2020年/2021年シーズンのブラジルの収穫予想

図1 3月21日から27日の間のブラジルの降水量(出展元 USDA)

 図1は3月21日から27日にかけてのブラジルの降水量を示している。大豆やコーン産地の一部で25mmから50mmの雨が降ったが、それ以外の地域は北部から南部まで乾燥した天候となった。気温は日中30℃を超えた状態が続いている。
 ブラジルの主要産地の一つマトグロッソ州では3月26日時点の大豆の収穫率は97%に達し、大豆の後に植えられるコーンは99%の作付が終了している。南部のリオグランデ・ド・スル州では大豆の収穫率が10%、開花状態にあるものが45%となっている。コーンの収穫率は64%だった。中部のパラナ州では大豆の収穫率が75%、1期作のコーンの収穫率が74%、大豆の後に植えられるコーンの作付率は88%となっているが、季節外れの乾燥状態となっており、雨季の残りの期間である4月下旬から5月上旬にかけて降雨がない場合、コーンの収穫量が減少する可能性がある。

2020年/2021年シーズンのアルゼンチンの収穫予想

図2 3月21日から27日の間のアルゼンチンの降水量(出展元 USDA)

 図2は3月21日から27日にかけてのアルゼンチンの降水量を示している。アルゼンチンの主要生産地の多くでは前週から雨が多く、25~50mm程度の降水があった。気温は20℃台後半から30℃台前半で平年よりやや低い状態が続いている。降雨は収穫に入ったコーンや早生の大豆には手遅れで恩恵は小さかったが、晩生の大豆にとっては恵みの雨となった。アルゼンチン政府によればコーンの収穫が始まり収穫率は10%で前年比で6%の遅れとなっている。

2021年/2022年シーズンのアメリカの作付の見通し

 今夜USDAから今シーズンの作付意向調査結果が発表される。その前に多くの結果予想が発表されている。前週紹介したIHSマークイット・アグリビジネスの推計では大豆の作付予想面積が8973万エーカー、コーンの作付予想面積は9429万エーカーだった。今週発表されたロイターのアナリスト予想のまとめでは、大豆の平均作付予想面積は8999万エーカー、コーンの平均作付予想面積は9320万エーカーとなっている。前年度の実績は大豆が8310万エーカー、コーンが9080万エーカーだったため、大豆・コーン共に作付け面積が大幅に増加している(表1)。

前年度実績USDA予測
2月時点
IHSマークイット・
アグリビジネス
ロイター調べ
大豆8310万エーカー9000万エーカー8973万エーカー8999万エーカー
コーン9080万エーカー9200万エーカー9429万エーカー9320万エーカー
表1 大豆・コーンの作付前年度実績と予想(筆者調べ)

今後の見通し

 ブラジルでは雨が降り止んだことで収穫や作付など農作業が進展したが、乾燥により2期作目のコーンに収穫減の懸念が高まっており雨季の終わりまでにどれだけの降水があるかがカギになっている。一方で、アルゼンチンでは今週も雨が多かった。すでに乾燥によるダメージを受けているコーンや早生の大豆には手遅れで恩恵は小さかったが、いまだ生育期にある晩生の大豆にとっては恵みの雨となった。
 アメリカの今シーズンの作付動向面積が今夜USDAから発表される。大豆の作付面積は当初予想されていた9000万エーカーを超えるかどうかが今夜の大豆の値動きのカギとなると考えられる。また、コーンの作付面積がどこまで増えるかにも注目したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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