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コラム
column

2021/03/08

穀物速報:3月のサバクトビバッタ現況(つらつらコラム3月8日)

図1 エチオピア国内のサバクトビバッタの群れ、2021年2月28日撮影(出展元 FAO)

ダイジェスト

・エチオピア:南部で繁殖した群れは南西部に移動する見込み
・ソマリア:北東部や北西部の海岸で繁殖が進み新たな群れが誕生している。群れはエチオピア東部へ向かう見込み
・ケニア:ソマリアから侵入する群れは更に減少。国全体に群れが広がっているが、駆除が進められている
・イエメン:紅海沿岸で小規模な繁殖が見られる
・サウジアラビア:紅海沿岸では繁殖が続く。内陸部では温暖な気候と降水で産卵が進む
・スーダンとエリトリア:紅海沿岸部で繁殖が続き、一部は内陸部へ移動する見通し
・インドやパキスタン、イラン:穏やかな状況が続く

サバクトビバッタの最新情報

 FAOによる3月のサバクトビバッタの最新情報をお伝えする。

図2 サバクトビバッタの移動予想と確認地点(出展元 FAO)
黄色:産卵中、青:成熟した群れ、赤:未成熟な群れ、緑:飛ばない成虫、水色:前回調査から群れが消えた地点

 図1はエチオピア国内で2月末に撮影されたサバクトビバッタの写真となる。山間の谷間に飛んでいる群れが見える。図2はサバクトビバッタの群れが確認された場所を示している。ケニアでは北部から南部にかけて多数の群れが報告されている。ただし、北東部のソマリア側からの群れの流入が減っており、状況は改善し駆除が進んでいる。他方、ケニア南部から移動した群れが隣接しているタンザニア北部に存在している。エチオピアでは北部と中央部に群れが存在している。東側のソマリアからの群れの移動が確認されている。ソマリアでは北東部から北西部にかけて新しい群れが発生し続けており、エチオピア東部に移動している。ソマリア中部や南部では新たな群れは発生していない。
 紅海南岸のアフリカではスーダンの海岸部で繁殖が進んでおり、内陸側へ移動する可能性がある。隣接するエリトリアでも同様に内陸部へ向かう可能性が指摘されている。
 紅海北側のイエメンでは平年並みの小規模な繁殖となっており、バッタの数は多くない。サウジアラビアでは紅海沿岸で繁殖が進んでいる群れに対して駆除が行われている。サウジアラビアの内陸部では春の繁殖地が温暖な気候と降水の下に恵まれたため、産卵が繰り返されており3月末に広範囲での孵化と大規模な群れの形成を引き起こす可能性が指摘されている。
 

今後の見通し

 2月の最後の週にケニア北部からエチオピア南部にかけて繁殖に必要な雨が降った。これらの地域ではバッタが急速に成熟しており卵を産む見通しで、卵は3月末に孵化する可能性が高い。ただし、ケニア北部からエチオピア南部は先月は春の雨季で雨が多かったが、今月は平年より雨が少なくなると予報されている、ソマリアでも全体的に雨が少ない予報で、バッタの発生と繁殖は抑制される見通し。アラビア半島内陸部では穏やかな気候と降水で繁殖と産卵が進んでおり、3月末の孵化により群れが拡大する可能性がある。まだしばらくの間サバクトビバッタの脅威は続きそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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