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コラム
column

2021/04/20

穀物速報:クロッププログレスレポートと南米産地の見通し(つらつらコラム2021年4月20日)

ダイジェスト

・コーンの農作業進展は平年並み、大豆の農作業進展は平年をやや上回る
・アメリカのコーンベルト西側では土壌が引き続き乾燥、中西部には寒波が到来し、発芽済みの畑への被害が懸念される
・ブラジルでは大豆の収穫が約91%終了、2期作目のコーンの主要産地では4月の降水量は例年を下回る見込み
・アルゼンチンの大豆の収穫率は約4%、コーンは約14%

クロッププログレスレポート

 USDAが発表するクロッププログレスレポートを解説する。今週から大豆のレポートの公開も始まった。

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は公開されたコーンの作付率を前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。農作業が進展しており、進展率は過去5年平均と同等となっている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州はコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作付率2020/4/112021/4/112021/4/182016-2020
avg.
コロラド3162
*イリノイ75128
*インディアナ4273
*アイオワ2145
*カンザス1211517
ケンタッキー1282618
ミシガン23102
*ミネソタ134
ミズーリ1011423
*ネブラスカ224
ノース・カロライナ46164040
ノース・ダコタ23
オハイオ241
ペンシルヴァニア2
*サウス・ダコタ13
テネシー21112626
テキサス64576059
ウィスコンシン111
18州平均6688
表1 コーンの作付率(出展元 USDA)

 表2はコーンの発芽率を同様に前年と過去5年平均と比較したものとなる。今週は全国平均並みの発芽率となっている。

コーン作付率2020/4/112021/4/42021/4/112016-2020
avg.
コロラド
*イリノイ1
*インディアナ
*アイオワ
*カンザス13
ケンタッキー512
ミシガン
*ミネソタ
ミズーリ15
*ネブラスカ
ノース・カロライナ191139
ノース・ダコタ
オハイオ
ペンシルヴァニア
*サウス・ダコタ
テネシー3153
テキサス50485147
ウィスコンシン
18州平均121
48週平均
48週平均(前週)
表2 コーンの発芽率(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表3は大豆の作付率を示している。前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。平年よりやや早い進展となっている。*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

コーン作付率2020/4/112021/4/42021/4/112016-2020
avg.
アーカンソー751214
*イリノイ251
*インディアナ241
*アイオワ1
カンザス
ケンタッキー843
ルイジアナ2371023
ミシガン1
*ミネソタ
ミシシッピー1981525
*ミズーリ1
*ネブラスカ
ノース・カロライナ12
ノース・ダコタ
オハイオ15
*サウス・ダコタ
テネシー2
ウィスコンシン
18州平均232
表1 大豆の作付率(出展元 USDA)
乾燥率
乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ0101
インディアナ1243
アイオワ461210
カンザス5468
ミネソタ4445
ミズーリ0000
ネブラスカ5495
ノース・ダコタ58505250
オハイオ2233
サウス・ダコタ19242325
ウィスコンシン15131
48州平均12111313
表4 畑の乾燥率(出展元 USDA)

 表4は畑(表面と土中)の乾燥度を示しており、USDAが極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階で発表している中で、最下位の極度の乾燥の畑の割合を示している。コーンベルト西側のノースダコタ州やサウスダコタ州では依然として畑が乾燥している。コーンベルト東側のウィスコンシン州では降雨により改善が見られた。そのほかの週はほぼ横ばいとなっている。

南米の天候と作柄情報

 ブラジル産大豆は既に先週末時点で91%の畑で収穫が終了した。ブラジル産の2期目のコーンは産地であるブラジル中部の3月の降水量は平年並みだったが、4月の降水量は例年の約半分となった。アメリカの予報でも欧州の予報でも今後の降水量は平年を下回る見込みとなっている。ブラジル北側の産地であるマトグロッソ州では降水量が平年よりやや少ない程度となっているが、これは例外的な事例で他の主要な生産州では雨季が終わる前にもかかわらず土壌水分が50%を下回るような極端な乾燥が広がっており、生育への懸念が出ている。

まとめ

 アメリカではコーンに続いて大豆の農作業が始まっている。現状でコーンについては平年並み、大豆についてはやや平年より早い進捗と言える。現在、アメリカ中西部を中心に寒波が襲来しており、農作業の停滞や、発芽済みの畑への被害が懸念されている。ブラジルでは大豆の収穫は順調だが、2期目のコーンについては降水量が平年を下回るような乾燥となり収穫への懸念が高まっている。
 今後の大豆相場は前述の寒波が支援材料となっている他、緩和資金が流れ込んでいるためか上昇が続いている。コーン相場については、大豆より順調に輸出が続き、ブラジルで乾燥懸念が高まっているが大豆より足踏みしている。大豆の価格が上昇を続けているため、コーンから大豆への転作が進むとの観測もあり支援材料となっている。今後の値動きについては米中対立についてのヘッドラインやアメリカとブラジルの天候情報に注意したい。

 


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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