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コラム
column

2021/04/26

穀物速報:4月のサバクトビバッタ現況(つらつらコラム2021年4月26日)

図1 エチオピア国内のサバクトビバッタの群れ、2021年4月12日撮影(出展元 FAO)

ダイジェスト

・エチオピア:群れは北部に向かうが少雨により繁殖は小規模にとどまる
・ソマリア:平穏な状態
・ケニア:少雨により繁殖は小規模にとどまる
・イエメン:紅海沿岸で小規模な繁殖が見られる
・スーダンとエリトリア:紅海沿岸部で繁殖が続く
・サウジアラビア:内陸部では温暖な気候と降水で繁殖が進む。群れの一部は風に乗って周辺国に拡散している
・レバノン・シリア・ヨルダン:サウジアラビアより群れが侵入
・イラン・クェート・イラン:サウジアラビアより群れが侵入、イランの群れは繁殖地へ向かう
・インドやパキスタン:穏やかな状況が続く

サバクトビバッタの最新情報

 FAOによる4月のサバクトビバッタの最新情報をお伝えする。

図2 サバクトビバッタの確認地点(出展元 FAO)
黄色:産卵中、青:成熟した群れ、赤:未成熟な群れ、緑:飛ばない成虫、水色:前回調査から群れが消えた地点

 図1はエチオピア国内で4月中頃に撮影されたサバクトビバッタの写真となる。写真内矢印の方向に山を登って移動している。図2はサバクトビバッタの群れが確認された場所を示している。アラビア半島に群れの一部が、ヨルダンとシリアに出現した。これらは南風に乗ってシリア北部や西部、レバノン東部へ移動している。ヨルダンでは4月18日に首都アンマン周辺などで観測され、21日はヨルダン渓谷でも群れが確認されている。シリア東部ではユーフラテス渓谷に沿って北西部へサバクトビバッタが移動している。4月23日には首都ダマスカスの北側にあるカラムン山脈で産卵が見られた。レバノンには少数がシリアからレバノン山脈を越えてベカー谷へ侵入したが風向きが変わったためそれ以上の侵入はなかった。イラク西部やクェート、イラン西部にも風に乗ってサバクトビバッタの群れが侵入している。
 東アフリカでは3月中に群れが減少し続けた。ケニアとエチオピアで4月に入って春の雨が降ったため群れの一部が成熟した。これらの成虫は5月には産卵・孵化して次の群れが形成される見込みだが、駆除作業の進展と例年より少ない雨量のため昨年と比べればはるかに小さい規模となる見込み。このまま夏に雨が降らなければ、サバクトビバッタの繁殖は収束する見通し。このほかスーダンやタンザニアでは小規模な繁殖と孵化が起きている。

今後の見通し

図3 今後のサバクトビバッタの移動予想(出展元 FAO)
黄色:産卵中、青:成熟した群れ、赤:未成熟な群れ、緑:飛ばない成虫、水色:前回調査から群れが消えた地点、矢印は移動予測

 図3は今後のサバクトビバッタの群れの移動予想と時期を示している。中東では今後風向きが南風に変わり、ヨルダンとシリアにサウジアラビアからサバクトビバッタが侵入する可能性がある。これらは既に成熟しており、いつでも産卵する事が可能となっている。卵は約2週間で孵化し次の成虫が現れる。サウジアラビアの別な群れはイエメンに向かって南下する見込み。
 アフリカではエチオピアにいる群れが北部に向かって移動する見通しとなっている。アラビア半島からイランへ移動した群れは今後海岸沿いに東のパキスタン国境へ向けて移動し、繁殖が始まる見通し。
 サバクトビバッタの活動は今年もしばらくは続きそうだが、各地で少雨や駆除活動により数を減らしており、雨が多く繁殖に適した環境がのこっているサウジアラビアやイラン、紅海沿岸の一部を除けば大発生は収束に向かいそうだ。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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