会員限定ページへログイン

IDとパスワードは半角英数字で入力してください。
最新情報をすぐに閲覧したい方は有料メルマガ登録(まぐまぐ!)をしてください。

  • ◆ ID
  • ◆ パスワード

コラム
column

2021/05/11

穀物速報:クロッププログレスレポートと南米産地の見通し(つらつらコラム2021年5月11日)

ダイジェスト

・好天に恵まれ農作業が進み、コーンの農作業進展は平年以上、大豆の農作業進展率は平年に比べて倍近くとなっている
・アメリカのコーンベルト各地で土壌の乾燥が続いている
・引き続き乾燥解消のため雨が待たれている
・今週12日にブラジル食料供給公社、USDAがそろってブラジル産コーンの生産量予測を発表する

クロッププログレスレポートと市況

 5月11日にUSDAはクロッププログレスレポートを発表した。好天に恵まれ農作業が進展したことが市場の懸念材料となった他、高値が続いたことによる利食い売りが強く下落した。

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は公開されたコーンの作付率を前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。好天に恵まれ農作業が進展したため、作付の進展率は過去5年平均を1週間分ほど上回っている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州はコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作付率2020/5/92021/5/22021/5/92016-2020
avg.
コロラド48264136
*イリノイ66547461
*インディアナ48324640
*アイオワ89698665
*カンザス58365455
ケンタッキー64617158
ミシガン33294619
*ミネソタ87608553
ミズーリ64606974
*ネブラスカ76427157
ノース・カロライナ88799087
ノース・ダコタ7143624
オハイオ30222729
ペンシルヴァニア4173323
*サウス・ダコタ49256630
テネシー65657576
テキサス82687677
ウィスコンシン55274934
18州平均65466752
表1 コーンの作付率(出展元 USDA)

 表2はコーンの発芽率を同様に前年と過去5年平均と比較したものとなる。発芽率は平年並みとなっている。

コーン作付率2020/5/92021/5/22021/5/92016-2020
avg.
コロラド855
*イリノイ21143528
*インディアナ1281813
*アイオワ2922218
*カンザス27142628
ケンタッキー40294636
ミシガン3252
*ミネソタ281813
ミズーリ30154046
*ネブラスカ2721216
ノース・カロライナ70607769
ノース・ダコタ2
オハイオ34998
ペンシルヴァニア16
*サウス・ダコタ633
テネシー41355253
テキサス68575864
ウィスコンシン353
18州平均2282019
表2 コーンの発芽率(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表3は大豆の作付率を示している。前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。農作業の進展率は平年のおおよそ倍、進展の早かった去年のペースも上回っている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆作付率2020/5/92021/5/22021/5/92016-2020
avg.
アーカンソー32384841
*イリノイ41415725
*インディアナ35243621
*アイオワ67436730
カンザス21112712
ケンタッキー32263216
ルイジアナ66244064
ミシガン32274211
*ミネソタ54236525
ミシシッピー49546455
*ミズーリ13102117
*ネブラスカ51204726
ノース・カロライナ16192615
ノース・ダコタ421711
オハイオ22172013
*サウス・ダコタ2183210
テネシー19152517
ウィスコンシン32163414
18州平均36244222
表3 大豆の作付率(出展元 USDA)
大豆発芽率2020/5/92021/5/22021/5/92016-2020
avg.
アーカンソー17203426
*イリノイ97235
*インディアナ64123
*アイオワ562
カンザス532
ケンタッキー156175
ルイジアナ44142244
ミシガン2141
*ミネソタ41
ミシシッピー28335038
*ミズーリ3253
*ネブラスカ532
ノース・カロライナ5395
ノース・ダコタ
オハイオ2471
*サウス・ダコタ11
テネシー582
ウィスコンシン4
18州平均6104
表4 大豆の発芽率(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表5は畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最下位の極度の乾燥の畑の割合を示している。コーンベルト西側のノース・ダコタ州やサウス・ダコタ州、アイオワ州では降雨があり状況が改善した。ミネソタ州で乾燥度合いが前週より悪化している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ2113
インディアナ1143
アイオワ17101413
カンザス7688
ミネソタ81287
ミズーリ0000
ネブラスカ76118
ノース・ダコタ55525452
オハイオ1021
サウス・ダコタ25182422
ウィスコンシン8654
48州平均14131514
表5 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)
図1 アメリカの乾燥度モニター(出展元 NOAA)
D0:異常乾燥、D1:中程度の干ばつ、D2:重度の干ばつ、D3:極度の干ばつ、D4:例外的な干ばつ

 図1は5月6日時点のアメリカ全土の乾燥度モニタとなる。五大湖の南側、コーンベルトの東側に異常乾燥や中程度の干ばつの地域が広がっている。コーンベルトの西側にも異常乾燥や中程度の干ばつとなっている地域が見られる。特にノース・ダコタ州とサウス・ダコタ州では西側を中心に広い範囲で極度の干ばつと判断される地域が広がっている。

まとめ

 アメリカでは好天に恵まれ農作業が進展している。コーンの農作業の進捗率ついては、作付率は平年を上回り、発芽率は平年並みの状態となっている。大豆の作付が進み平年の倍の割合となっている。
 一方で、アメリカの干ばつ状態は部分的に改善が見られるものの、依然として各地で乾燥状態が続いている。今週コーンベルト西側の州では降雨により乾燥状態の改善が見られた。
 南米のブラジルではコーン産地の多くで雨が少ない状態が続いている。現地の国立気象研究所の天気予報では10日後まで大雨の期待はできない状況となっている。先週の時点でサフリナコーン(大豆の後に播かれる2期作目のコーン)最大の産地であるマトグロッソ州で予想収量が引き下げられるなど、干ばつの被害が出ているためブラジル産コーンの予想生産量を引き下げている。昨日はブラジルの農業調査会社アグルーラルはサフリナコーンの今年の生産量が前年の7510万トンを大きく下回る6960万トンとなるとの予想を発表している。今週12日にブラジル食料供給公社、USDAがそろってブラジル産コーンの生産量予測を発表するので内容に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

Contact

お問い合わせ

お問い合わせ、アポイント予約は
こちらからお気軽にご連絡ください。

Register

有料メルマガ登録

有料メルマガ登録をしていただいた方は
鍵マークのついた記事もご購読いただけます。