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コラム
column

2021/05/18

穀物速報:今週のクロッププログレスレポート(つらつらコラム2021年5月18日)

ダイジェスト

・前週のレポートに続き好天に恵まれたことで農作業が進み、コーンの農作業進展は平年以上のペース、大豆の農作業進展率は好調だった前年も上回るペースで進んでいる。
・アメリカのコーンベルトでは週末の雨で土壌の乾燥状態が改善するか現状維持となったが、一部では乾燥状態が悪化しており雨が待たれている

クロッププログレスレポートと市況

 5月17日にUSDAはクロッププログレスレポートを発表した。大豆、コーン共に需給の圧迫観測から上昇していたが、コーンベルトが好天に恵まれ農作業が進展したことは市場の懸念材料となり相場が下落した。

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は公開されたコーンの作付率を前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。今週も好天に恵まれ農作業が進展したため、作付の進展率は過去5年平均を約1週間分上回っている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州はコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作付率2020/5/162021/5/92021/5/162016-2020
avg.
コロラド75415361
*イリノイ81748671
*インディアナ69466254
*アイオワ95869481
*カンザス72546769
ケンタッキー73717872
ミシガン56467038
*ミネソタ94859574
ミズーリ81698483
*ネブラスカ89718677
ノース・カロライナ94909593
ノース・ダコタ18366347
オハイオ54273943
ペンシルヴァニア14335135
*サウス・ダコタ65668653
テネシー77758687
テキサス92768684
ウィスコンシン78497855
18州平均78678068
表1 コーンの作付率(出展元 USDA)

 表2はコーンの発芽率を同様に前年と過去5年平均と比較したものとなる。前週のレポートでは同等だった発芽率でも平年を上回っている。

コーン発芽率2020/5/162021/5/92021/5/162016-2020
avg.
コロラド2751018
*イリノイ40355948
*インディアナ28183428
*アイオワ58225240
*カンザス43264242
ケンタッキー54465750
ミシガン105167
*ミネソタ5383931
ミズーリ54406064
*ネブラスカ51123435
ノース・カロライナ85778683
ノース・ダコタ1810
オハイオ1091718
ペンシルヴァニア111213
*サウス・ダコタ1831914
テネシー58526670
テキサス79587272
ウィスコンシン1352412
18州平均40204135
表2 コーンの発芽率(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表3は大豆の作付率を示している。前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。農作業の進展率は平年を大きく上回り進展の早かった去年のペースもなお上回っている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆作付率2020/5/92021/5/92021/5/162016-2020
avg.
アーカンソー45486054
*イリノイ57717140
*インディアナ53365033
*アイオワ84678348
カンザス35274324
ケンタッキー38324125
ルイジアナ74404577
ミシガン53426124
*ミネソタ72658847
ミシシッピー64647267
*ミズーリ25213629
*ネブラスカ75477146
ノース・カロライナ31263928
ノース・ダコタ8175328
オハイオ40202924
*サウス・ダコタ38326624
テネシー28253830
ウィスコンシン57346329
18州平均51426137
表3 大豆の作付率(出展元 USDA)

 表4は大豆の発芽率を同様に前年と過去5年平均と比較したものとなる。前週のレポートと同様、順調だった去年のペースを上回るペースで農作業が進展している。

大豆発芽率2020/5/92021/5/92021/5/162016-2020
avg.
アーカンソー28344539
*イリノイ19234016
*インディアナ16122210
*アイオワ226249
カンザス143138
ケンタッキー23172110
ルイジアナ54223259
ミシガン104133
*ミネソタ16107
ミシシッピー39506150
*ミズーリ951411
*ネブラスカ2631611
ノース・カロライナ1592212
ノース・ダコタ12
オハイオ57126
*サウス・ダコタ7163
テネシー1381810
ウィスコンシン54123
18州平均16102012
表4 大豆の発芽率(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表5は畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最下位の極度の乾燥の畑の割合を示している。コーンベルト西側のアイオワ州やカンザス州では降雨があり状況が改善した。コーンベルト西側のサウス・ダコタ州や東側のウィスコンシン州では乾燥度合いが前週より悪化している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ1132
インディアナ1133
アイオワ1071312
カンザス6285
ミネソタ121479
ミズーリ0000
ネブラスカ6688
ノース・ダコタ52555253
オハイオ0011
サウス・ダコタ18252223
ウィスコンシン615411
48州平均13131414
表5 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

まとめ

 アメリカでは今週も好天に恵まれ農作業が進展している。コーンの農作業では作付率は先週に引き続き平年を上回り、先週平年並みだった発芽率は平年上回る進展率となっている。大豆についても作付率、発芽率共に平年を大きく上回り、農作業が順調だった前年をも上回っている。
 一方で、アメリカのコーンベルトの干ばつ状態は週末の雨で改善か据え置きとなった。ただし、依然として各地で乾燥状態が続いており、サウス・ダコタ州やウィスコンシン州など一部の州では雨が少なく乾燥状態が悪化している。
 南米のブラジルではコーン産地の多くで雨が少ない状態が続いている。現地の国立気象研究所の天気予報では引き続き大雨の期待はできない状況となっている。先週発表されたブラジル食料供給公社とUSDAのサフリナコーン(大豆の後に播かれる2期作目のコーン)の生産量予測はそれぞれ300万トン、700万トンと大きく引き下げられた。乾燥が続いているため引き続き引き下げの可能性があり南米の天候には注意したい。しばらくの間は大豆とコーン市場では需給のひっ迫観測が支援材料、アメリカのコーンベルトでの順調な農作業進展が懸念材料となる値動きが続くのではと考えられる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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