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コラム
column

2021/05/19

穀物速報:サバクトビバッタ大発生は収束へ(つらつらコラム2021年5月19日)

図1 エチオピア国内の若いサバクトビバッタ(男性の足元の黒い点)
2021年5月17日撮影(出展元 FAO)

ダイジェスト

・2019年以来のサバクトビバッタの大発生は収束に向かっており、これまで多くの群れが観測されていた地域で沈静化が続いている
・エチオピア:北東部で繁殖が続き、孵化が始まっている
・ソマリア:北西部で繁殖と孵化が続いている
・スーダン:紅海沿岸部で群れの衰退が続く
・サウジアラビア:内陸部では成熟した群れが今後南のイエメンに向けて移動する可能性
・イスラエル:サウジアラビアより群れが侵入した群れの産卵と孵化が確認されている
・イラン:ペルシア湾岸で駆除が続く
・イエメン、ケニア、インド、パキスタン:穏やかな状況が続く

サバクトビバッタの最新情報

 FAOによる5月のサバクトビバッタの最新情報をお伝えする。

図2 サバクトビバッタの確認地点(出展元 FAO)
黄色:産卵出来る群れ、赤:成熟した群れ、青:未成熟な群れ、水色:飛ばない若虫、緑:大群にならない孤独相の成虫、白:前回調査から群れが消えた地点・未観測地点

 図1はエチオピア国内で5月17日に撮影されたサバクトビバッタの若い虫(hopper)の画像となる。現在サバクトビバッタの活動が確認されている地域を図2に示す。エチオピア東部からジブチ、ソマリアにかけてのアフリカの角と呼ばれる地域とサウジアラビア、スーダン、イラン、イスラエルで活動が見られている。
 エチオピア北東部とソマリア北西部ではサバクトビバッタの産卵が確認されている。4月下旬よりエチオピア東部とソマリア北西部ではサバクトビバッタの孵化が見られ、若い虫がバンドを形成している。今後より多くの卵が孵り虫の数が増加する見通し。この他ソマリア北東部やジブチでは産卵可能な成虫の群れが確認されている。
 サウジアラビアでは成虫のグループが観測されており駆除が続けられている。今後、群れは繁殖のため6月にかけて南のイエメンへ移動する可能性が指摘されている。
 スーダンでは紅海沿岸でサバクトビバッタの成虫が確認されているが、群れの衰退が続いている。
 イランではペルシャ湾沿岸で孵化したサバクトビバッタが確認されており駆除が続けられている。
 イスラエルでは先月に侵入したサバクトビバッタの産卵と孵化が確認されている。
 それ以外の地域から活動報告はない。先月まで多数の群れが存在していたアフリカ東部のケニアやアラビア半島南部のイエメンでは活動が報告されていない。

今後の見通し

 2年前から続いていたサバクトビバッタの大繁殖は衰退し続けている。今月はケニアなどアフリカ東部からの報告が途絶え、繁殖活動がアフリカの角やサウジアラビアに限定されて来ている。このまま収束し前年のような大発生で穀物生産に大打撃を与えるような状況にはならないと考えられる。
 ただし、現在雨季となっているアフリカの角で繁殖中の若い虫が適切に処理されずに成熟した場合、6月中旬以降にエチオピア東部からソマリア、紅海を挟んだイエメンにかけて大きな群れが再度形成される可能性が残っている。サバクトビバッタの脅威は収束しつつあるがFAOはまだ警戒を解いていない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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