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コラム
column

2021/05/25

穀物速報:今週のクロッププログレスレポート(つらつらコラム2021年5月25日)

ダイジェスト

・好天に恵まれたことで農作業が進み、大豆とコーンの農作業の進展率は平年を大きく上回り、好調だった前年も上回るペースで進んでいる
・前週を通じてコーンベルト全域で雨が降ったため、乾燥が進んでいたコーンベルト西側のノース・ダコタ州やミネソタ州の状態は大きく改善した。今週も米中西部では雨が降って気温が上がる農作業に適した天候が続く見通し。

クロッププログレスレポートと市況

 5月24日にUSDAから今週のクロッププログレスレポートを発表された。大豆・コーン市場は共にコーンベルトが好天に恵まれて農作業が順調に進展していることが懸念材料となり欧州時間後半に下落した。立会時間には引き続き需給ひっ迫が続くとの見方やコーンベルトの一部で乾燥が進む懸念を材料に買い戻されて引けている。

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は公開されたコーンの作付率を前週と前年度、過去5年間の平均と比較したものとなっている。今週も好天に恵まれて農作業が順調に進展したため、作付の進展率は過去5年平均を約1週間分上回っており、順調だった前年も上回るペースで作付が進んだ。コーンについては5月31日のメモリアルデー頃に作付が終了するとの観測も出ている。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作付率2020/5/232021/5/162021/5/232016-2020
avg.
コロラド89536478
*イリノイ88869079
*インディアナ79628266
*アイオワ97949790
*カンザス85677680
ケンタッキー78788582
ミシガン68708858
*ミネソタ98959887
ミズーリ89849088
*ネブラスカ96869589
ノース・カロライナ98959796
ノース・ダコタ49638471
オハイオ65397658
ペンシルヴァニア42517754
*サウス・ダコタ83869372
テネシー85869493
テキサス94869389
ウィスコンシン89789071
18州平均87809080
表1 コーンの作付率(出展元 USDA)

 表2は今週のコーンの発芽率を前週と前年、過去5年平均と比較したものとなる。平年を上回るペースで発芽も進んでいる。*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン発芽率2020/5/232021/5/162021/5/232016-2020
avg.
コロラド57103241
*イリノイ63597463
*インディアナ52345544
*アイオワ79527564
*カンザス58425657
ケンタッキー63576463
ミシガン26165321
*ミネソタ77397756
ミズーリ73607777
*ネブラスカ74346259
ノース・カロライナ90869290
ノース・ダコタ1084127
オハイオ29173833
ペンシルヴァニア9122927
*サウス・ダコタ41195534
テネシー69667881
テキサス87728579
ウィスコンシン41245831
18州平均61416454
表2 コーンの発芽率(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表3は大豆の作付率を示していて、今週と前週、前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。農作業の進展率は平年を大きく上回り進展の早かった去年のペースをほぼ1週間分上回って順調に進展している。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆作付率2020/5/232021/5/162021/5/232016-2020
avg.
アーカンソー56607166
*イリノイ64718053
*インディアナ65506947
*アイオワ91838966
カンザス50435136
ケンタッキー45415536
ルイジアナ82455885
ミシガン64618240
*ミネソタ86889768
ミシシッピー76728378
*ミズーリ37364442
*ネブラスカ87718566
ノース・カロライナ45395241
ノース・ダコタ26537552
オハイオ52296638
*サウス・ダコタ59668345
テネシー38385545
ウィスコンシン76638348
18州平均63617554
表3 大豆の作付率(出展元 USDA)

 表4は今週と前週の大豆の発芽率を前年と過去5年平均と比較したものとなる。前週のレポートと同様、順調だった去年のペースを上回るペースで農作業が進展している。*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆発芽率2020/5/232021/5/162021/5/232016-2020
avg.
アーカンソー41455553
*イリノイ35406030
*インディアナ35224124
*アイオワ48245326
カンザス27132718
ケンタッキー32213219
ルイジアナ68324474
ミシガン23134112
*ミネソタ42104924
ミシシッピー56616763
*ミズーリ19142723
*ネブラスカ52164428
ノース・カロライナ30223725
ノース・ダコタ311911
オハイオ18122817
*サウス・ダコタ1762812
テネシー20183323
ウィスコンシン22123812
18州平均33204125
表4 大豆の発芽率(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表5はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。コーンベルト各地で雨が降り、ミネソタ州やノース・ダコタ州など、乾燥が進んでいた週でも状況が改善した。コーンベルト東側のインディアナ州やオハイオ州では乾燥度合いが前週よりやや悪化している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ1122
インディアナ1134
アイオワ731211
カンザス2152
ミネソタ14598
ミズーリ0000
ネブラスカ6285
ノース・ダコタ55375347
オハイオ0312
サウス・ダコタ25222321
ウィスコンシン156118
48州平均13111413
表5 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

まとめ

 アメリカのコーンベルトでは3週連続で気温が上昇して適度に雨が降るなど、好天に恵まれたことで農作業が速いペースで進展している。コーン・大豆共に作付率、発芽率で平年を大きく上回り、農作業が順調だった前年をも上回るペースとなっている。今週も農作業は順調に進展する見通しでコーンの作付は来週の月曜日のメモリアルデー頃には終了する見込み。
 前週はコーンベルトのほぼ全域で雨が降ったことでノース・ダコタ州やミネソタ州など乾燥が進んでいた州で畑の乾燥状況が大きく改善した。一方で比較的雨の少なかったコーンベルト東側のインディアナ州やオハイオ州では乾燥状態がやや悪化している。
 月曜日の穀物市場はコーンベルトでの好調な農作業の進展が懸念材料となり欧州時間後半から更に下落した。加えて、コーン相場では週末にコーン産地のブラジルで雨が降ったこと、前週大口成約が相次いでいた中国向け輸出が中国当局の輸入規制で減るとの見方も懸念材料となった。ただ、取引終了時間にかけて大豆相場・コーン相場共に需給が引き続いてひっ迫していることを材料に買い戻されて引けている。コーンベルトでは今週も引き続き農作業に適した好天となることから、週内は上値の重い値動きが続くのではと考えられる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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