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コラム
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2021/05/26

データ分析:今後のコーン相場と天然ガス相場の相関について(つらつらコラム2021年5月26日)

コーン相場と天然ガス相場の相関

 データ分析の5回目として、過去2年のデータを使ってアメリカの夏に当たる6月初めから9月末のコーン相場と天然ガス相場の値動きの相関を比較した。

コーン相場と天然ガス相場に相関はあるか

 夏が高温になった場合にコーンには干ばつの懸念が生じ、天然ガスには冷房用需要の増加からそれぞれ相場が上昇すると考えて今回の分析対象にコーン相場と天然ガス相場を選んだ。分析では2020年と2019年の夏に当たる6月から9月のコーン相場と天然ガス相場を用いてデータの相関を計算してみた。

相関の分析
  • 相関係数が1.0~0.7:強い正の相関
  • 相関係数が0.7~0.4:正の相関
  • 相関係数が0.4~0.2:弱い正の相関
  • 相関係数が-0.2~0.2:相関はほとんどない
  • 相関係数が-0.4~-0.2:弱い負の相関
  • 相関係数が-0.7~-0.4:負の相関
  • 相関係数が-1.0~-0.7:強い負の相関

 相関係数の値が小さく0に近い場合は2つのデータの動きには関連性がなく双方が関連なくに動いていることを示し、値が1に近い場合は強く連動して動いていることが示される。今回も相関係数を利用して分析を行う。

図1 2019年6月~9月
図2 2020年6月~9月
2019年6月~9月2020年6月~9月
相関係数-0.230.57
表1 過去2年分のコーン相場と天然ガス相場の相関係数

 図1に示す2019年は春の長雨から熱波到来、秋には低温と不作が懸念された年だった。一方で天然ガスの生産は順調に増加していた。この年のコーン相場と天然ガス相場の動きの間には相関係数が-0.23と弱い負の相関があったが、コーンの不作懸念による上昇と天然ガスの生産増による下落があったと考えてよさそうだ。図2が示す2020年はコーンの成長が順調な年だったが、天然ガスは原油価格の低迷で生産が横ばいの年だった。相関計数が0.57でありこの年はコーンと天然ガスの間に正の相関が見られるという結果となった。

まとめ

 分析によるとコーンの不作懸念と天然ガスの生産増加が顕著だった2019年には負の相関が見られ、コーンの生育が順調だった2020年には正の相関が見られた。今回分析したデータでは相関の度合いがそれほど大きくない上、2つの年で方向も逆さまであり相関があるはとても言えないが、気温のように他のパラメータを使用してより詳細な調査を行ってみたい。

 今年は現時点では春の長雨もなく好天に恵まれてコーンの生育は順調となっている。5月以降は平年以上の気温が予想されているが、現状では豊作の見通しとなっている。一方で天然ガス相場の方は順調な輸出を背景に在庫量が少なく下値の固い展開が続いている。今回、コーンと天然ガスには相関関係が確実に存在しているとまでは言えなかったが、コーンと天然ガスのように関係が無い相場の連動の可能性に目を向けると面白いかもしれない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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