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コラム
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2021/05/05

エネルギー速報:OPECの4月の生産量と5月からの増産状況(つらつらコラム2021年5月5日)

ダイジェスト

・OPECプラスは予定通り5月から7月にかけて約200万バレルの増産、内5月は日量60万バレルの増産を行う
・原油需要はアメリカと中国がけん引している。加えて欧州でのロックダウンの解除により今後の需要増が期待される
・シティグループなどは夏までに2019年の生産量まで回復する推測している

OPECプラスの増産決定

 OPECプラスは今月から段階的に増産を始める。増産幅は5月から7月の3か月で日量約200万バレルの増産となる。振り替えると3月のOPECプラスの会合でOPECプラスが段階的な増産で合意した。それまで、新型コロナウイルスの感染再拡大で、需要先行きが不透明という理由で増産は避けられていたが増産に踏み切った。4月28日にこの3月の決定が見直さることになっていたが、通常会合に先立って開催されるJMMC(共同閣僚監視委員会)の開催のみで増産の確認のみが行われた。これにより5月の日量60万バレルを皮切りにOPECプラスは増産に入る。次回の会合は6月1日に予定されている。

4月のOPECの原油生産高

 OPECの4月の原油生産は日量2527万バレルと前月比で5万バレルの増産となった。内訳では協調減産に参加していない加盟国の生産量の変動が大きくなった。リビアでは技術的な問題から輸出施設の封鎖が行われた関係で原油生産量が前月比8万バレル減の日量114万バレルとなった。一方で、イランの原油生産量は前月比6万バレル増加した241万バレルとなり、過去2年間で最高水準となっている。イランと中国の間で経済協力協定が締結されたことでイラン産原油の中国向け輸出が増加している。統計によれば昨年末と比べてイランの原油生産量は20%増加している。
 一方、OPECプラスに参加する非OPEC構成国で最大の産油国のロシアはOPECプラスの割り当て分の増産をすでに開始しており、4月は3月比で約2%多い日量956万バレルを生産したと考えられている。ロシアは2月3月に6万5千バレル、4月に13万バレルの増産が認められているが、5月から7月までの期間内に更に日量11.4万バレルを増産することが認められている。

今後の見通し

 世界の原油需要は新型コロナウイルスの感染の再拡大で需要が伸び悩んでいたが、中国とアメリカが需要回復が回復をけん引している。インドの急速な感染拡大による原油需要減やOPECプラスの増産が予定通り始まったことなどが懸念材料となったが、ワクチン接種の進展で欧州の原油需要回復に一応の目途が立ったことが支援材料となり、昨日5月4日に66.00ドルへ到達した。今後、アメリカでコロナ対策として行われていた経済封鎖が7月以降に解除されることで夏には2019年の夏の水準まで回復するとの見方が広がっており、需要が供給を上回るような場合に更には原油価格が上昇する可能性がある。まずは今日5月5日にEIAの発表する原油在庫と7日に中国が発表する貿易統計に注目したい。
 一方でアメリカとイランの間でイラン核合意を巡る協議が行われているが、イラン側の話としてイランが拘束しているアメリカ人4人と引き換えに、アメリカが拘束しているイラン人4人と70億ドルの銀行預金の凍結を解除するとの合意がなされたと報じられている。アメリカ国務省はこの報道を否定しており真偽は不明だが、今後、仮にアメリカの対イラン制裁が完全に解除されれば、日量150万バレルの原油が新たに市場に放出されると言われている。イランとアメリカの核合意を巡る協議の行方や状況に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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