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コラム
column

2021/06/02

穀物速報:今週のクロッププログレスレポート(つらつらコラム2021年6月2日)

ダイジェスト

・コーンベルトが農作業に適した天候となったことで、大豆とコーンの農作業の進展率は平年を大きく上回り、好調だった前年も上回るペースで進む
・コーンの作付作業はほぼ終了
・前週もコーンベルト全域で雨が降ったが、コーンベルト西側のノース・ダコタ州では乾燥状態が悪化した。今週以降、米中西部では降水量予想が平年以下となり、気温が上がるため高温乾燥による農作業への悪影響が懸念されている
・現時点のコーンの作柄予想は大豊作あるいは豊作が76%、平年並が20%、凶作あるいは大凶作が4%
・ブラジルの調査会社アグルーラルはサフリナコーンの生産見通しを5月予想の6500万トンから500万トン引き下げた6000万トンとした。当初の豊作予想と比べると1700万トンの大幅引き下げとなる

クロッププログレスレポートと市況

 メモリアルデーの祝日のため1日遅れとなる6月1日にUSDAから今週のクロッププログレスレポートが発表された。大豆・コーン市場はコーンベルトで今後雨が少なくなり高温乾燥となることで農作業に支障が出るとの見方が支援材料となり欧州時間後半から上昇した。コーンは一時ストップ高となったものの、終盤にかけて利食い売りが入って小幅上昇で引けている。

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1は公開されたコーンの作付率を前週と前年度、過去5年間の平均と比較したものとなっている。好天に恵まれて農作業が順調に進展したため、作付の進展率は全国平均で95%に達し作付作業はほぼ終了した。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン作付率2020/5/302021/5/232021/5/302016-2020
avg.
コロラド96648489
*イリノイ92909584
*インディアナ86829476
*アイオワ98979994
*カンザス91768388
ケンタッキー85859288
ミシガン81889573
*ミネソタ99989992
ミズーリ92909291
*ネブラスカ99959795
ノース・カロライナ1009710098
ノース・ダコタ72849385
オハイオ78769272
ペンシルヴァニア75778574
*サウス・ダコタ94939882
テネシー89949895
テキサス96939595
ウィスコンシン93909582
18州平均92909587
表1 コーンの作付率(出展元 USDA)

 表2は今週のコーンの発芽率を前週と前年、過去5年平均と比較したものとなる。発芽率も平年と前年を上回るペースで進んでいる。*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン発芽率2020/5/302021/5/232021/5/302016-2020
avg.
コロラド81325464
*イリノイ75748672
*インディアナ70557659
*アイオワ91758780
*カンザス72566671
ケンタッキー71647774
ミシガン49537942
*ミネソタ89778976
ミズーリ84778384
*ネブラスカ86628478
ノース・カロライナ93929694
ノース・ダコタ24416348
オハイオ52387050
ペンシルヴァニア32295047
*サウス・ダコタ69558257
テネシー77788788
テキサス95858886
ウィスコンシン69587756
18州平均76648170
表2 コーンの発芽率(出展元 USDA)

 今週からコーンの作柄予想が発表されており、大豊作あるいは豊作が76%、平年並が20%、凶作あるいは大凶作が4%との予想となっている。

アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表3は大豆の作付率を示していて、今週と前週、前年度と過去5年間の平均と比較したものとなっている。農作業の進展率は平年を大きく上回り、去年のペースも約1週間分上回るペースで進展している。なお、表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆作付率2020/5/302021/5/232021/5/302016-2020
avg.
アーカンソー65718174
*イリノイ73808965
*インディアナ75698661
*アイオワ95899378
カンザス61515846
ケンタッキー51556647
ルイジアナ87587991
ミシガン74829158
*ミネソタ94979981
ミシシッピー85838986
*ミズーリ48444953
*ネブラスカ94859480
ノース・カロライナ54526051
ノース・ダコタ48758873
オハイオ64668456
*サウス・ダコタ77839263
テネシー48556657
ウィスコンシン87839165
18州平均74758467
表3 大豆の作付率(出展元 USDA)

 表4は今週と前週の大豆の発芽率を前年と過去5年平均と比較したものとなる。今週も平年や去年を上回るペースで農作業が進展している。*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆発芽率2020/5/302021/5/232021/5/302016-2020
avg.
アーカンソー55556763
*イリノイ48607446
*インディアナ55416340
*アイオワ73537249
カンザス44274031
ケンタッキー38324530
ルイジアナ78445684
ミシガン46416730
*ミネソタ69498148
ミシシッピー72677675
*ミズーリ29273835
*ネブラスカ71446950
ノース・カロライナ41374737
ノース・ダコタ11194528
オハイオ39285833
*サウス・ダコタ40286532
テネシー30334736
ウィスコンシン49386333
18州平均50416242
表4 大豆の発芽率(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表5はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。今週もコーンベルト各地で雨が降ったものの、ほとんどの州で横ばいとなった。ノース・ダコタ州では乾燥度合いが前週より悪化、サウス・ダコタ州やウィスコンシン州では状況がやや改善した。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ1123
インディアナ1144
アイオワ311110
カンザス1121
ミネソタ5486
ミズーリ0000
ネブラスカ2255
ノース・ダコタ37444750
オハイオ3122
サウス・ダコタ22192119
ウィスコンシン6285
48州平均11111313
表5 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

まとめ

 アメリカのコーンベルトでは4週連続で気温が上昇して適度に雨が降ったため例年と比べて速いペースで農作業が進展している。コーン・大豆共に作付率、発芽率で平年や前年を上回っており、コーンの作付はほぼ終了した。
 前週もコーンベルトのほぼ全域で雨が降ったことで、ほとんどの州では乾燥度合いがやや改善から横ばいとなった。一方でノース・ダコタ州やウィスコンシン州では雨の少なく乾燥状態がやや悪化している。今週のクロッププログレスレポートからコーンの作柄予想が発表されている。内訳は大豊作あるいは豊作が76%、平年並が20%、凶作あるいは大凶作が4%。
 今週、月曜日の穀物市場はメモリアルデーで休場でクロッププログレスレポートも1日遅れとなっている。6月1日の穀物市場は今後のコーンベルトが平年以下の降水量となり、高温乾燥が農作物に悪影響を与えるとの見方が支援材料となり欧州時間後半から上昇した。加えて、ブラジルの調査会社がコーンの予想生産量を約10%引き下げるなどコーンの需給がひっ迫するとの見方からコーン相場は一時ストップ高となった。ただ、終盤にかけて食い売りが強まって上げ幅を削っている。コーンベルトの天気予報が高温湿潤から高温乾燥に切り替わったことで週内は下値の固い値動きが続くのではと考えられる。天気予報の変化に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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