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コラム
column

2021/06/03

エネルギー速報:上昇を続ける原油相場(つらつらコラム2021年6月3日)

ダイジェスト

・OPECプラスは2021年の原油需要増加を日量600万バレルと見込む
・欧米各国で進むワクチン接種と経済の正常化の期待から原油需要の増加が予想されているほか、インドを始めとした新興国でも新型コロナウイルスの流行のピークが去っていることから原油需要の増加が予想されている
・OPECプラスの増産量は7月までに日量210万バレルを予定しており予想される需要増に及ばない
・今日発表のAPIの週間統計は原油在庫が540万バレルの減少となったのに対してガソリン在庫が250万バレルの増加、留出油在庫が160万バレルの増加とまちまちの結果となった。今日深夜EIAから発表される週間在庫統計に注目

原油価格の上昇

 6月2日の原油相場は上昇を続けて直近高値を更新し、今日の昼には1バレル69.38ドルに到達した。欧米でワクチン接種が進み経済再開と景気回復による原油需要の回復が見込まれること、インドなど新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた新興国でピークアウトが進み今後の原油需要の回復が期待されることが支援材料となっている。
 5月31日のJTC(共同技術委員会)、6月1日のJMMC(共同閣僚監視委員会)とOPECプラスの閣僚会合でOPECプラスは2021年の原油需要見通しを据え置いた。見通しによれば2021年の後半にかけて日量600万バレル原油需要が増加する。この楽観的で強気の見通しをもとにOPECプラスは5月から7月にかけて210万バレルの増産を行っているが、600万バレルの需要増に対して210万バレルの増産は明らかに少なく、OPECプラスが供給を絞ることで原油価格の高止まりを狙っているのは間違いない。注目されていたアメリカとイランの核協議は11日再開に延期された。一方でイランに対する経済制裁解除によりイラン産原油200万バレルが原油市場に戻ってきてもOPECプラスが予想する需要増加が吸収されるとの見方が強いとも報じられており、制裁解除による原油供給の増加も既に価格に織り込まれていると考えられる。1バレル70ドルという水準は原油の大幅な供給不足の際の価格帯のはずで、去年の原油需要減の後遺症からいまだに高水準の在庫を抱えている状況には本来ならそぐわないと考えられる。

今後の見通し

 今日の原油価格は1バレル70ドル手前で推移している。朝方に発表されたAPIの週間統計では原油在庫が540万バレルの減少となったのに対してガソリン在庫が250万バレルの増加、留出油在庫が160万バレルの増加とまちまちの結果となった。原油在庫の減少は伝えられる市場予想を上回ったが、ガソリン在庫や留出油の在庫は市場予想を下回っており、この後、日付が変わってから発表されるEIAの週間統計が注目される。仮にガソリン在庫が増加するならば、アメリカの景気回復に伴う需要増加という仮説に疑問符が付くことになり、原油相場が値を下げる可能性がある。原油在庫とガソリン在庫がともに減少するなら1バレル70ドルに向けて上昇すると考えられる。メモリアルデーの祝日のため1日遅れの発表となるEIAの統計発表に注目したい。

 


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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