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コラム
column

2021/08/18

穀物速報:2021年のクロップツアー開始(つらつらコラム2021年8月18日)

ダイジェスト

・コーンベルト西側はサウス・ダコタ州から東側はオハイオ州からツアーが始まる
・サウス・ダコタ州ではコーンと大豆ともに過去3年間の平均収量を下回る見込み。特に大豆は前年比だと20%を超える減収
・ネブラスカ州ではコーンは過去3年間の平均収量を上回るが、大豆は過去3年間の平均収量を下回る見込み
・オハイオ州ではコーンは過去3年間の平均収量を10%以上、大豆は約13%以上上回る見込み
・インディアナ州ではコーンは過去3年間の平均収量を10%以上、大豆は約6%上回る見込み

プロファーマー社のクロップツアー

 2021年もアメリカの農業調査・分析会社プロファーマー社のクロップツアーが始まった。このツアーは、100人以上のスタッフが2-4人の調査チームに分かれて、コーンベルトの各州を巡り坪刈りによる実地調査を行う。アメリカ中西部に東西に分かれた形で7つの州内に22の調査ルートが設定されており、全5日間の日程で調査が行われる。実地調査は各地の畑で土壌のサンプリングによる畑の水分量の分析、コーンの収量、大豆のサヤの数を地域・郡ごとに計算する。調査ツアーは16日のオハイオ州とサウス・ダコタ州を皮切りに今週の20日まで行われる。日程は以下の通り。

・東部
16日:オハイオ州
17日:インディアナ州
18日:イリノイ州
19日:アイオワ州東部
20日:ミネソタ州南部

・西部
16日:サウス・ダコタ州
17日、18日:ネブラスカ州
19日:アイオワ州西部
20日:ミネソタ州南部

今日はこのクロップツアーの17日までの結果を紹介する。

大豆

大豆は収穫量については推計されず、大豆畑中の3×3フィート四方の面積内の大豆のさやの数を計数している。表1は2020と2021年のクロップツアーの結果と過去3年間の平均、前年比と平年比を示している。

2020(Pods)2021(Pods)過去3年の平均(Pods)前年比平年比
東部ルート
オハイオ州1155.681195.371055.97+3.4%+13.2%
インディアナ州1281.121239.721172.31-3.2%+5.8%
西部ルート
サウス・ダコタ州1250.86996.861036.14-20.3%-3.8%
ネブラスカ州1297.931226.431269.28-5.5%-3.4%
表1 大豆の結果(出展元 Pro Farmer社)

 

 コーンベルトの西側では高温乾燥が続いたサウス・ダコタ州で豊作だった前年と比べて20%を超える大幅減収、平年と比べても約4%の減収が予想されている。ネブラスカ州やインディアナ州では前年比で5%前後の減収となる。一方でオハイオ州では前年比で約3%、平年比で約13%の増収が予想されている。

コーン

 表2はコーンの2020と2021年のツアーの結果に基づいた収量予測と過去3年間の平均、前年比と平年比を示している。コーンは穂の数に加えて穂の直径と全長から粒の数と大きさを割り出し収量を推定している。

2020(ブッシェル/エーカー)2021(ブッシェル/エーカー)過去3年の平均(ブッシェル/エーカー)前年比平年比
東部ルート
オハイオ州167.69185.06167.20+10.4%+10.7%
インディアナ州179.84193.48174.54+7.6%+10.8%
西部ルート
サウス・ダコタ州179.24151.45170.44-14.0%-11.1%
ネブラスカ州175.15182.35175.62+4.1%+3.8%
表2 コーンの結果(出展元 Pro Farmer社)

 コーンでもコーンベルト西側のサウス・ダコタ州で前年比でも平年比でも10%を超える減収が予想される。ネブラスカ州では平年比、前年比共に約4%の増収となる。コーンベルト東側では良好な天候が続き、オハイオ州で平年比、前年比共に10%を超える増収、インディアナ州では前年比で約8%、平年比で10%以上の増収となる見込み。

まとめ

 今週16日から民間農業調査会社プロファーマーによる大豆とコーンの作柄の実地調査、通称クロップツアーが今年も始まった。調査は20日まで続く予定。
 大豆についてはコーンベルト西側のサウス・ダコタ州で前年比で20%を超える大幅な減収となった。一方で東側のオハイオ州では前年比で3%、平年比で13%の増収となる見込み。ネブラスカ州ややインディアナ州では前年比で5%前後の減収となる見込み。
 コーンについてはコーンベルト西側のサウス・ダコタ州で前年比でも平年比でも10%を超える減収が予想されている。一方で隣接するネブラスカ州では平年比、前年比共に約4%の増収となる。コーンベルト東側では生育に適した天候が続き、オハイオ州で平年比、前年比共に10%を超える増収、インディアナ州でも前年比で約8%、平年比で10%以上の増収となる見込み。
 今シーズンはコーンベルト西側のサウス・ダコタ州、ノース・ダコタ州を中心に乾燥が進んで収量が低下しているが、東側では十分な降雨があり特にオハイオ州では豊作であった前年を上回る作柄となると現時点では予測されている。
 今後7日間は乾燥の指摘されているサウス・ダコタ州やノース・ダコタ州を中心にコーンベルト西側でまとまった雨が降る予報となっており作柄改善が予想される。天気予報や作柄予測について注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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