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コラム
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2021/09/20

穀物速報:2021/2022年のブラジル産コーンの作付け(つらつらコラム2021年9月20日)


ダイジェスト

・2020/2021年シーズンのブラジルコーンの生産量は前年比22.1%減の8574万トン
・2021/2022年シーズンの1期作目のコーンの作付けが始まる。現時点では降水に恵まれ順調に進展

2020/2021年シーズンのブラジル産コーンの総括

 9月も半ばを過ぎてブラジルではサフリナコーン(2期作目のコーン)の収穫が進んでいる。2020/2021年シーズンは作付け時の干ばつ、成長期の降霜でダメージを受けたことで収穫が大幅に落ち込んだ。記録的な生産量だった2019/2020年シーズンと比較してサフリナコーンの作付面積が8.6%増加した1億4950万ヘクタールとなったにもかかわらず、天候要因により収量が大幅に低下したことでサフリナコーンの生産量は前年比で27.0%減少した。同様に1期作目を含めたトータルでのコーンの作付面積は1億9870万ヘクタールと記録的な面積となったが、生産量はサフリナコーンの不作で記録的な生産量となった2019/2020年シーズンの1億258万トンに対して22.1%少ない8574万トンにとどまる見通し。このため、ブラジルから輸出されるコーンも2019/2020年シーズンの3489万トンに対して2200万トンまで落ち込む見通し。ブラジル国内では新型コロナウイルスの感染拡大下でも需要が高まっている食肉のための飼料用需要が拡大しており、コーンの消費量が2019/2020年シーズンより増加している。この需要の拡大を受けてブラジルの予想期末在庫は2019/2020年シーズンの半分程度に落ち込んでいる他、コーンの供給不足からアルゼンチン産やパラグアイ産のコーンが輸入されている。

2019/2020年シーズン2020/2021年シーズン(推定)
生産量1億258万トン8574万トン
内1期作目のコーン2569万トン2474万トン
内2期作目のコーン
(サフリナコーン)
7505万トン5947万トン
国内消費6866万トン7085万トン
輸出3489万トン2200万トン
期末在庫1060万トン579万トン
表1 ブラジルのコーン生産量比較(出展元 Conab)

2021/2022年シーズンの1期作目のコーンの作付け状況

 ブラジルでは2021/2022年シーズンの1期作目のコーンの作付けが始まった。2020/2021年シーズンと比べて約700万トン多い3200万トンの収穫が見込まれている。作付場所はブラジル南部と南東部に集中している。例年は1期作目に大豆を2期作目にコーンを植える場合が多く1期作目のコーンの生産量は低下を続けていたが、前述の通り供給不足からコーンの高値が続いているため作付面積が増大すると予想されている。また、2020/2021年シーズンは干ばつにより500万トンの被害が出ているが、現時点では南部を中心に降水量が多く作付けは順調に進んでいる。1期作目のコーンが栽培されているブラジル南部の代表的な州であるリオグランデ・ド・スル州では50%の作付けが終了しており、地域によっては作付けがほぼ終了したと報じられている。同様に南東部のパラナ州では約30%の作付けが終了しており、内7割が発芽している模様。

図1 9月5日から11日のブラジルの降水量(出展元 NOAA)

今後の見通し

 図1はNOAA発表のブラジルの9月5日から11日の間の積算降水量を示している。ブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州周辺では50~200mmの雨が、南東部のパラナ州周辺では10~25mmの雨が降っている。順調なコーンの作付や生育には更に継続した降水が必要となるので、今後の天気予報の動向に注意したい。また、2021/2022年シーズンのサフリナコーンの前に植えられることになる大豆の生育にも同様に注目していきたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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