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コラム
column

2021/09/28

穀物速報:今週のクロッププログレスレポート(つらつらコラム2021年9月28日)

ダイジェスト

・コーンの作柄予想は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が5%(前週5%)と横ばい
・大豆の作柄予想は大豊作が11%(前週12%)、豊作が47%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と横ばい
・乾燥度は前週から大きく変わらない
・今後7日間はコーンベルト西側ではサウス・ダコタ州、カンザス州、ネブラスカ州、アイオワ州などで26mmから50mmの雨、コーンベルト東側では6mmから13mm程度の雨が降る見通し

クロッププログレスレポートと市況

 9月27日月曜日の夜にUSDAから今週のクロッププログレスレポートが発表された。大豆は中国向けの大豆輸出が好調となる見方から、コーンは原油価格の上昇でバイオエタノールの需要が伸びるとの見方から上昇した。コーンは10セントを超える大幅上昇だった。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

アメリカ産コーンの農作業の進展率

 表1はコーンのデント率を示している。デント期は実の成熟が始まったことを示している。デント期の進捗率は97%と前年より1ポイント低いが、平年より3ポイント高いペースで進みほぼ終了している。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーンデント率2020/9/262021/9/192021/9/262016-2020
avg.
コロラド96919692
*イリノイ98969795
*インディアナ95949793
*アイオワ97939795
*カンザス98939797
ケンタッキー98899197
ミシガン89808985
*ミネソタ99949794
ミズーリ999610098
*ネブラスカ99949797
ノース・カロライナ100100100100
ノース・ダコタ89909688
オハイオ92919588
ペンシルヴァニア94728689
*サウス・ダコタ99958893
テネシー10098100100
テキサス1009810098
ウィスコンシン95909686
18州平均98939794
表1 コーンのデント率(出展元 USDA)

表2は今週より発表されたコーンの成熟率を示している。成熟期は文字通り実の成熟が進む。この時期になると雨の重要性は低下する。成熟率は74%で平年より10ポイント、前年より1ポイント高い。前週比で17ポイント上昇し急速に進展している。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン成熟率2020/9/262021/9/192021/9/262016-2020
avg.
コロラド53365342
*イリノイ70728369
*インディアナ64557264
*アイオワ80507264
*カンザス80628179
ケンタッキー90758288
ミシガン52445743
*ミネソタ82597557
ミズーリ68738680
*ネブラスカ78547166
ノース・カロライナ96969797
ノース・ダコタ55436547
オハイオ44496546
ペンシルヴァニア6183058
*サウス・ダコタ78507055
テネシー87799094
テキサス88859482
ウィスコンシン67366148
18州平均73577464
表2 コーンの成熟率(出展元 USDA)

表3は今週より発表されたコーンの収穫率を示している。収穫期は雨が多すぎると収穫が進まない。全体の18%の畑で収穫が終了している。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。

コーン収穫率2020/9/262021/9/192021/9/262016-2020
avg.
コロラド127167
*イリノイ12112118
*インディアナ1191513
*アイオワ11496
*カンザス27203630
ケンタッキー51283952
ミシガン3273
*ミネソタ56103
ミズーリ19173434
*ネブラスカ1371310
ノース・カロライナ72667780
ノース・ダコタ4393
オハイオ4366
ペンシルヴァニア51211
*サウス・ダコタ94105
テネシー38314362
テキサス70708369
ウィスコンシン4153
18州平均14101815
表3 コーンの収穫率(出展元 USDA)

次に今週のコーンの作柄予想について説明する。表4はコーンの州ごとの作柄予想で、今週は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が5%(前週5%)と横ばいだった。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年のコーンの作付面積が500万エーカーを超えるコーンの主要生産州を示している。()内は前週の値を示している。

コーン作柄Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
コロラド14(14)20(18)25(28)33(36)8(8)
*イリノイ1(1)4(3)23(22)51(53)21(21)
*インディアナ2(2)5(5)23(24)57(56)13(13)
*アイオワ2(2)8(7)31(33)49(48)10(10)
*カンザス8(7)13(12)25(25)44(46)10(10)
ケンタッキー2(1)5(3)14(13)64(62)15(17)
ミシガン2(2)5(5)22(20)54(52)17(21)
*ミネソタ9(9)17(17)36(36)32(32)6(6)
ミズーリ2(2)7(7)24(25)54(56)13(10)
*ネブラスカ4(5)79(8)19(19)46(45)24(23)
ノース・カロライナ1(1)2(2)16(16)62(62)19(19)
ノース・ダコタ16(16)27(27)41(41)17(16)0(0)
オハイオ0(0)5(5)20(21)59(60)16(14)
ペンシルヴァニア0(0)2(2)13(13)72(68)14(17)
*サウス・ダコタ16(15)26(28)35(33)21(22)2(2)
テネシー0(1)2(3)16(18)58(56)24(22)
テキサス1(1)9(9)29(29)44(44)17(17)
ウィスコンシン3(3)6(6)16(17)46(44)30(31)
18州平均510264514
前週510264514
前年59254714
表4 コーンの作柄予想(出展元 USDA)
アメリカ産大豆の農作業の進展率

 表5は大豆の落葉率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。落葉期にはさや内の実の成熟が進む。落葉率は前年より3ポイント、平年より11ポイント高い。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/9/262021/9/192021/9/262016-2020
avg.
アーカンソー58526765
*イリノイ58546659
*インディアナ78648068
*アイオワ81537767
カンザス65365752
ケンタッキー52384848
ルイジアナ91677689
ミシガン86768968
*ミネソタ87749076
ミシシッピー73637078
*ミズーリ28265076
*ネブラスカ91718781
ノース・カロライナ37355144
ノース・ダコタ86809187
オハイオ72597865
*サウス・ダコタ89799278
テネシー50374861
ウィスコンシン76528062
18州平均72587566
表5 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 表6は大豆の収穫率を示していて、今週と前週、前年と平年(過去5年間の平均)と比較したものとなっている。収穫率は16%と前年より2ポイント低いが平年より3ポイント高い。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。

大豆落葉率2020/9/262021/9/192021/9/262016-2020
avg.
アーカンソー16152526
*イリノイ1011011
*インディアナ1581312
*アイオワ2741811
カンザス9045
ケンタッキー1691715
ルイジアナ71415468
ミシガン115127
*ミネソタ28113015
ミシシッピー30293643
*ミズーリ1154
*ネブラスカ2641715
ノース・カロライナ4157
ノース・ダコタ24112616
オハイオ11258
*サウス・ダコタ2631713
テネシー115915
ウィスコンシン92115
18州平均1861613
表6 大豆の落葉率(出展元 USDA)

 表7は大豆の作柄予想を示している。大豆が栽培されている州のうち上位18州の作柄予想は大豊作が11%(前週11%)、豊作が47%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と前週から横ばいだった。
表中の赤字はコーンベルト西側、青字はコーンベルト東側の州を示しており、*印のついた州は2020年の大豆の作付面積が500万エーカーを超える大豆の主要生産州を示している。()内は前週の値を示している。

大豆作柄予想Very Poor
(大凶作)
Poor
(凶作)
Fair
(平年作)
Good
(豊作)
Very Good
(大豊作)
アーカンソー2(1)6(6)28(27)44(46)20(20)
*イリノイ2(1)4(3)22(21)52(55)20(20)
*インディアナ3(2)6(6)25(26)56(56)10(10)
*アイオワ2(2)6(6)30(31)51(50)11(11)
カンザス5(3)9(8)28(28)50(55)8(6)
ケンタッキー2(1)5(5)16(15)64(61)13(18)
ルイジアナ1(1)3(3)9(13)77(71)10(12)
ミシガン2(2)6(7)23(23)54(51)15(17)
*ミネソタ8(8)18(17)39(40)31(30)4(5)
ミシシッピー2(2)2(2)15(21)67(64)14(11)
*ミズーリ2(2)6(6)28(30)56(55)8(7)
*ネブラスカ3(2)6(6)20(21)54950)22(21)
ノース・カロライナ2(3)10(10)29(27)53(52)6(8)
ノース・ダコタ15(15)28(29)41(39)16(20)0(1)
オハイオ1(1)6(4)25(20)55(57)13(18)
*サウス・ダコタ11(10)25(31)40(39)22(19)2(1)
テネシー0(1)4(4)21(20)58(57)17(18)
ウィスコンシン3(3)6(7)16(17)51(51)24(22)
18州平均410284711
前週410284711
前年37265113
表7 大豆の作柄予想(出展元 USDA)
土壌乾燥率

 表8はコーンベルト各州の畑(表面と土中)の乾燥度を示している。USDAの発表は極度の乾燥、乾燥、普通、湿潤の4段階になっているが、最も乾燥の酷い極度の乾燥の畑の割合を示している。前週と比べて乾燥率の全国平均には大差がなかった。サウス・ダコタ州では土中の乾燥度合いで極度に乾燥した畑が39%、乾燥した畑が37%と全体の76%の畑で水分が不足している。ノース・ダコタ州で極度に乾燥した畑が41%、乾燥した畑が35%と全体の76%の畑で乾燥、ミネソタ州では極度に乾燥した畑が17%、乾燥した畑が37%と全体の54%となりやや乾燥が改善している。

乾燥度合い:
表面(前週)
乾燥度合い:
表面
乾燥度合い:
土中(前週)
乾燥度合い:
土中
イリノイ1111811
インディアナ154147
アイオワ10121517
カンザス14171416
ミネソタ1191917
ミズーリ7845
ネブラスカ891212
ノース・ダコタ30324341
オハイオ5042
サウス・ダコタ28283839
ウィスコンシン1111139
48州平均18192121
表8 極度に乾燥している畑(表面と土中)の割合(出展元 USDA)

降水予報

図1 今後1週間の累積降水量予報(出展元 NOAA)
緑:~13㎜、紫:~25㎜、赤:~100㎜

 図1は今後1週間の累積降水量の予報となる。コーンベルト西側のサウス・ダコタ州からネブラスカ州、カンザス州、ミズーリ州では26mmから50mmの雨が降る見込み。東側では広い範囲で6mmから13mm程度の雨が降る見込み。

まとめ

 コーンでは農作業の進展で18%の畑で収穫が終了した。このほか、97%の畑でデント期に74%が成熟期に入っている。コーンの作柄予想は大豊作が14%(前週14%)、豊作が45%(前週45%)、平年並が26%(前週26%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)と前週から据え置きだった。一方、大豆は75%の畑で落葉期に入り、16%の畑で収穫が終了している。作柄予想では大豊作が11%(前週11%)、豊作が47%(前週47%)、平年並が28%(前週28%)、凶作が10%(前週10%)、大凶作が4%(前週4%)とこちらも前週から据え置きだった。コーンベルトの畑の乾燥度合いは前週から大きく変化がなかった。
 今後7日間の降水予報では、コーンベルト西側では広い範囲で26mmから50mmの雨、コーンベルト東側では6mmから13mm程度の弱い雨が降る見通し。収穫作業は順調に進展しており、ハーベストプレッシャーから弱気な相場になると予測している。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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