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コラム
column

2021/09/29

穀物分析:ブラジルの農作業見通し(つらつらコラム2021年9月29日)


ダイジェスト

・ブラジルでは南部のリオグランデ・ド・スル州を中心に雨が降っているが、それ以外の州では雨が不足している
・2021/2022年シーズンの作付は南部の大豆畑から始まっている
・乾燥による作付け遅れが発生した2020/2021年シーズンと比較して降水量が多く状況は改善しており2021/2022年シーズンは順調な農作業の滑り出しが予想される

概要

 ブラジルでは3月以降に高温乾燥が続いていたが、最南部と最北部から雨が降り始めている。来週以降、ブラジル中部でも雨が降り2021/2022年の農作業が始まる見通し。

天候

 図1と2はNOAA(アメリカ海洋大気庁)によるブラジルの降水量予報で、図1は今後1週間の、図2は今後2週間の天気予報で左側が降水量、右側が降水量の平年からのずれを示している。今後1週間はブラジル南部では平年以上となる100mm近い雨が降るがそれ以外の地域の雨は5mm程度と平年と比べて非常に少ない。図2の示す来週になるとブラジル中部でも50mm程度の雨が降り、穀物の作付環境が整ってくると考えられる。


 図3はINMET(ブラジル気象庁)の直近3か月予報(10月から12月)で左側が降水量、右側が降水量の平年からの差を示している。今後3か月は南部で平年より100mm雨が少なくなるが、中部では平年並みの降水量が期待できる見通し。

作付

 2021/2022年年シーズンの大豆の作付が降水があった南部から始まっている。コーンの作付は来月から本格化する予定。前週9月23日の時点で、南部のパラナ州では大豆の3%の作付けが終了した。パラナ州はブラジル2位の大豆を生産量スル州となっている。一方、ブラジル中部では高温乾燥が続いており作付が進んでいない。ブラジル最大の大豆生産州であるマトグロッソ州で作付ができた畑は灌漑を受けている畑だけで全体の1%以下にとどまっている。これは平年並みといえる数字となっている。ただし作付けの準備は進んでおり、十分な降水さえあれば作付けが行える状態となっている。前述の通り、来週以降ブラジル中部でも雨が予想されており、作付できる状態となると考えられる。2021/2022年シーズンは大幅に作付の遅延した2020/2021年シーズンに比べると降水量の状況がはるかに良くなっていると言えそうだ。

今後の見通し
 

 ブラジルでは2020/2021年シーズンに1億3590万トンの大豆が収穫されたが、2021/2022年シーズンは1億4375万トンの収穫を予想している。現状では降水のあるパラナ州や灌漑用水のあるマトグロッソ州の一部で作付けが始まっているが、前週9月24日の時点で全体の0.4%の作付が行われた。これは平年の1.4%に比べてやや遅いスタートとなっている。原因は降水の遅れとなっている。図1の示す通りブラジルの南部以外ではほとんど雨の降らない状態となっているが、10月に入ると降水量が増加し作付が進むと考えられる。平年よりやや遅いものの高温乾燥が続いた2020/2021年シーズンと比べると順調といってよい。これにより大豆や1期作目のコーンの順調な作付けが予想される。2020/2021年シーズンは大豆の作付け遅れが2期作目のコーン(サフリナコーン)の生育と収穫に対して乾燥と降霜が大打撃を与える要因となったが、2021/2022年シーズンの滑り出しは順調と言えそうで、中長期的には価格が安定すると考えれる。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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