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コラム
column

2021/09/07

穀物速報:サバクトビバッタの現状・2021年秋(つらつらコラム2021年9月7日)


ダイジェスト

・サバクトビバッタはソマリアやエチオピア東部、イエメンで繁殖を継続
・エチオピア東部では雨季が終わりサバクトビバッタの移動が始まると予想されるが、情報不足により正確な予想が困難となっている
・ソマリアではこれから雨季に入り、年末にかけてサバクトビバッタが繁殖すると予想されている

概要

図1 確認されている砂漠飛びバッタの群れ(出展元 FAO)

 サバクトビバッタの繁殖が下火に向かってからしばらくたったが、今日は最新の状況について確認しておきたい。図1は現在確認されているサバクトビバッタの群れの位置を示しており、いまだ完全に群れが消滅していないことが分かる。

群れの状況

 現在、エチオピア北東部とソマリア北部で群れが確認されている。このほか、スーダンやチャド、イエメンで小規模な繁殖が続いている。エチオピアの繁殖地(アファール地域)は大規模な繁殖が進んでいると考えられるが、現地の治安は非常に悪く駆除や確認のためチームが入ることができていない。このため9月から10月にかけて大群が発生することが予測されている。

図2 今後のサバクトビバッタの繁殖サイクル(出展元 FAO)

 図2は現在繁殖が確認されているエチオピアとソマリアでの今後の繁殖サイクルを示している。現在はエチオピアの雨季が終了したところで、今後エチオピアでは群れが増殖し、乾季になるとエサを求めて北のエリトリアや東のソマリアに向けた移動が発生する見通し。ソマリアに向かった群れは現地の群れとの合流が想定されている。その後、ソマリアでは10月から雨季に入るため11月以降に更に繁殖が進むと予想されている。ただしエチオピアのアファール地域は治安の悪化により調査チームが入れず群れの情報が入手できないため精度の高い予想は不可能となっている。イエメンで繁殖している群れは9月終わりから紅海沿岸やサウジアラビア南西部の冬の繁殖地へ向けて移動すると予想されている。
 一方で、西アフリカやインド・パキスタン国境では降雨が多かったにも関わらず、新規の群れの繁殖が確認されておらず、エチオピア・ソマリア以外では繁殖は終息していると考えられる。

今後の見通し

図3 サバクトビバッタの予想繁殖地域(出展元 FAO)

 FAOの予測によるとエチオピア東部では例外的に降水量が例年より多く、通常よりサバクトビバッタの繁殖に適した環境となると予想されている。それ以外の地域、紅海沿岸やソマリア、インド・パキスタン国境地帯、サヘル地帯では例年より降水量が少なく、繁殖にはやや厳しい環境となる見通し。
 総括するとサバクトビバッタの繁殖はアフリカの角と呼ばれるエチオピア東部やソマリアでまだ続くと考えられるが、現地の降水量の減少により繁殖が抑えられるため2年前に発生したような大繁殖につながる可能性は低くなっている。ただし、降水量次第で再発する可能性があることは記憶の片隅に置いておきたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。

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