3月の雇用統計(つらつら分析3月6日)

アメリカ雇用統計

今日3月6日は、アメリカ労働省が毎月発表している全米の雇用統計が発表される。主に非農業部門雇用者数、失業率、平均時給の三つの指標からなっていてアメリカの雇用分野の指標として、FRBの金融政策に影響を与えるため非常に重要な指標である。今日は雇用統計の3指標の過去の結果と以下の3点について知見が得られるか分析した。

雇用統計とダウの動きの一覧

表1は2019年のADP全米雇用報告と雇用統計とダウの動きを見たものとなる。

表1 2019年の雇用統計3指標とADP全米雇用報告、ダウの動き(データ出展元 investing.com)

2019年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
ADP全米雇用統計(予想、万人)17.918.018.918.418.118.014.015.014.814.012.014.0
ADP全米雇用統計(結果、万人)27.121.318.312.927.52.710.215.619.513.512.56.7
非農業部門雇用者数(予想、万人)17.816.518.117.518.118.516.016.416.014.08.918.6
非農業部門雇用者数(結果、万人)31.230.42.019.626.37.522.416.413.013.612.826.6
失業率(予想、%)3.73.93.93.83.83.63.63.73.73.73.63.6
失業率(結果、%)3.94.03.83.83.63.63.73.73.73.53.63.5
平均時給(予想、%0.30.30.30.30.30.30.20.30.30.30.30.3
平均時給(結果、%)0.40.10.40.10.20.20.20.30.400.20.2
ダウの動き

表中:太字:予想以上、斜体字:予想以下、ダウに関しては↑:上昇、→:横ばい、↓:下落

次に2020年のADP全米雇用報告と雇用統計の結果一覧となる。

表2 2020年の雇用統計3指標とADP全米雇用報告、ダウの動き(データ出展元 investing.com)

2020年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
ADP全米雇用統計(予想、万人)16.015.617.0 
ADP全米雇用統計(結果、万人)20.229.118.3
非農業部門雇用者数(予想、万人)16.416.017.5
非農業部門雇用者数(結果、万人)14.522.5
失業率(予想、%)3.53.53.6
失業率(結果、%)3.53.6
平均時給(予想、%)0.30.30.3
平均時給(結果、%)0.10.2
ダウの動き

表中:太字:予想以上、斜体字:予想以下、ダウに関しては↑:上昇、→:横ばい、↓:下落

上記の表に示した結果から以下のことが言える。ADP全米雇用報告の結果が事前予想上回った回数は14か月中8回(57%)で、そのうち雇用統計の非農業部門雇用者数が予想より上だった場合は5回(63%)、下だった場合が3回(37%)だった。今週発表されたADP全米雇用報告の内容は予想を上回ったため、ADP全米雇用報告が予想を上回った8回の中で議論すると、ADP全米雇用報告と雇用統計中の非農業部門雇用者数がともに予想を上回った場合は、60%の確率でダウは上がり、ADP全米雇用報告と非農業部門雇用者数の結果が逆だった場合はダウの上昇する可能性は33%と予想できる。

表3 ADP全米雇用報告と雇用統計の非農業部門雇用者数の関係
まとめ

今回2019年と2020年のデータを使って分析をしたところ、先行指標と言われるADP全米雇用報告と雇用統計の非農業部門雇用者数の方向性の一致の程度を考えると今日の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より増えた場合は6割程度、減った場合は3割程度の確率でダウは上昇するとの予想が得られた。ただしデータ数が少ないため、今後データを増やして分析をしてみたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。