テクニカル指標:前週の金相場の振り返り(つらつらコラム4月27日)

前週の金の予想の振り返り

今日は前週の金相場をサンプルに普段予想に使っているテクニカル指標を振り返ってみたい。本コラムに掲載している週のまとめで使用しているテクニカル指標の一覧は以下の通り。それぞれの指標を使った予想法は以下のページに別途まとめてあるので参照されたい。

テクニカル指標予測一覧月   火   水   木   金   的中率(%) 次の日   順位 
総合上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
AO上げ上げ上げ上げ上げ60上げ1
ドンチャン上げ上げ上げ上げ上げ60上げ2
ROC上げ上げ上げ上げ上げ60上げ3
パラボリック上げ下げ下げ下げ上げ40上げ
SMA上げ上げ上げ上げ上げ60上げ4
今週未使用
EMA上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
MACD上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
一目均衡表上げ上げ上げ上げ上げ60上げ
アルーン上げ上げ上げ上げ上げ60上げ5
実際上げ下げ上げ上げ下げ
オシレータ
CCI
RSI6073697072
ストキャステクス(%K, %D)70,5160,5149,4354,6864,81
表1 前週の予想の振り返りと来週の予想

テクニカル指標の前週における振る舞いを2つずつ解説していきたい。

SMAとストキャスティクス
図1 SMAとストキャスティクス(出展元 サクソバンク証券株式会社)

SMA: 長期線(25日線)は長期の上昇トレンドにある。短期線(5日線)は3月末にゴールデンクロスが起きてい以来、上昇が続いている。前週の原油価格の下落の際にやや移動平均線も下落したが、その後の上昇によって持ち直している。

ストキャスティクス:2週間目週は過熱感があったが、前週は相場の過熱感は見られなかった。

一目均衡表とMACD
図2 一目均衡表とMACD(出展元 サクソバンク証券株式会社)

一目均衡表:
雲 金は長期の上昇トレンドにあって、レートは雲の上にある。
転換線(青)と基準線(赤) 転換線は基準線の大きく上方に存在している。
遅行スパン 上昇トレンドにあり、26日前のレートを現在のレートが上回る状態が続いている。

MACD:
MACDは買いを示す状態が続いているが、前週の原油安に下げに反応しややシグナル線とMACDの間が縮まった。シグナル線は0以上の数値を維持しており強い買いトレンドといえる。

EMAとAO
図3 EMAとAO(出展元 サクソバンク証券株式会社)

EMA:
基本的にはSMAと同様な状態。上昇トレンドが続くと考えられる。

AO:
4月上旬から安定した上昇トレンドが続いている。

ドンチャンチャネルとアルーン
図4 ドンチャンチャネルとアルーン(出展元 サクソバンク証券株式会社)

ドンチャンチャネル:
前週は高値線の更新はなかったが、レートは上限近くにあり上昇トレンドを示し続けている。

アルーン:
反応の早い指標で、前週の原油安に伴う下げに反応してアルーンアップ(赤)がアルーンダウン(青)を下回っている状態となった。週末の上げで、アルーンダウンの値が下がってきている。

パラボリックとROC
図5 パラボリックとROC(出展元 サクソバンク証券株式会社)

パラボリック:
前週の下げに反応して、3月下旬からの上昇トレンドが終了し、前週の火曜日から木曜日は売りを示していた。その後、金相場の持ち直しに伴って再度上昇トレンドへ転換している。

ROC:
3月下旬以来、上昇トレンドを示し続けている。

ボリンジャーバンドとRSI
図6 ボリンジャーバンドとRSI(出展元 サクソバンク証券株式会社)

ボリンジャーバンド:
バンド内にレートが収まり、バンドウォークは発生していない。中心線(20日移動平均線)が上向いており、上昇トレンドが続いている。

RSI:
過熱感を示すラインの直下に張り付いている状態が続いている。過熱感は見られないため、しばらくは上昇トレンドが続く可能性がある。

CCI
図7 CCI(出展元 サクソバンク証券株式会社)

CCI:
CCI(10)は買いも売りも示していない状態となっている。。


直近4週間のテクニカル指標の的中率

下表は過去4週間のテクニカル指標の的中率とをまとめたものとなる。総じて多くの指標で50%を上回っているが、相場が陰陽に極端に傾いたわけではないため、それなりの的中率だった。

指標4/20-4/244/13-4/174/6-4/103/30-4/3総計
SMA6060504052.5
MACD6060504052.5
一目均衡表6060254046.3
EMA6060504052.5
AO6060506057.5
ドンチャン6060504052.5
アルーン6060504052.5
パラボリック4060504052.5
ROC6060504052.5
相場(陽線)332210
相場(陰線)22239
表2 直近4週間の的中率
今週の予想と総括

前週の結果を踏まえて、的中率順に今週予想に使用するテクニカル指標を5つ選んだものは次の通り。

過去4週間の金相場は新型コロナウイルスの流行のため、安全資産である金に買いが入りやすく、上昇トレンドが続いていた。その間、換金売りや利食い売りによって相場が下がる場面も散見され、そのことが的中率の低下に現れている。例えば、3月30日の週の的中率が他の週に比べて下がっているのは、3月31日に株安から換金売りが入り、大きく下落したことが要因となっている。

今回は1か月(19日間)の予想を取り出してみた。上昇トレンドは捉えられていると考えられる。次のステップとして上昇トレンドも下降トレンドも含んだ、数か月単位まで予想を振り返る期間を拡張して、どの指標が有効だったのかについて報告したいと考えている。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。