天気速報:7月の気温見通し(つらつらコラム7月6日)

7月の天気予報
ダイジェスト
気温

アメリカのほとんどの場所では7月は1年で最も暑い時期となる。今日は穀物の生育と天然ガスの冷房用需要を占う意味で7月の気温見通しを見ていきたい。

図1 7月の月間気温予報(出展元 NOAA)

図1はNOAA発表の7月の気温予報となる。この予報は過去40年の気温データから計算した平均気温から7月のそれぞれの日の気温が高低どちらにずれる可能性が高いかの確率をしめしている。赤が平年以上、青が平年以下となることを示しているが、色の濃淡は絶対値ではなく、気温が平年からずれる確率の高さを示していることに注意。
今年の7月は、ほぼ全国的に平年より暑くなる予想となっている。特に可能性が高い地域は、アメリカ南西部から中部大西洋岸一帯にまで帯状になっており、コーンベルトや、人口密集地の東部の多くが含まれている。一方でアメリカ北西部の太平洋岸北部(シアトル付近)では涼しい7月となる可能性が高い。

図2 7月の気温傾向 (出展元 NOAA)

図2は過去15年間の気温の傾向を見たもので、アメリカ南西部や、南部、大西洋岸を中心に温暖化が進んでいることを意味している。

降水量
図3 7月の降水量予報 (出展元 NOAA)

図3は7月の降水量予報を示している。濃いグリーン側が降水量が多く、明るいグリーン側が降水量が少ない地域を示している。アメリカの南東部やアメリカの中央部のカナダ国境付近では雨が平年より多いが、アメリカ南西部や五大湖周辺の東側、北東部では雨が少ない予報となっている。

3か月予報


図4は今後3か月(7月から9月)の中期予報でとなる。気温(左)は全国的に平年より高いことが予想されている。一方、降水量予報(右)ではカナダ国境沿いを除けば、コーンベルトの降水量は平年以上の降水量となる予報となっている。

まとめ

コーンと大豆の農作業は受粉期あるいは開花期に入りつつある。7月の月間予報では気温が上昇する一方で、降水量は各地まちまちとなっている。コーンベルトを構成する州では、五大湖東側のオハイオ州の一部とミズーリ州の一部が少雨予報となっているが、その他多くの州は平年並みの降水が予想されている。気温の上昇で大豆の植えられている土壌やコーンの雌しべ(糸状の部分)が乾燥すると収量が下がることに繋がるので、開花やシルキングが進むまでは乾燥の影響は極めて大きい、今後も天候情報(特に降水量)には注意したい。他方、3か月予報では、7月以降も9月まで気温上昇傾向は変わらないが、コーンベルトの多くでは降水量が平年より増加する見通しとなっている。
7月は今のところ乾燥注意報というほどではないが、収穫量を占う降水量に注意する必要がある。ただ、7月を乗り切れば、降水量の増加から穀物の生育に適した天候が続くと予想される。


一方、天然ガスは平年よりも高い気温が3か月間続くことで、冷房用需要が増加する見込みから相場の上昇傾向が続く可能性がある。天然ガス生産量の増加見込みによる在庫増加の予想、秋までの在庫の飽和予想は変わらないと考えているが、冷房用需要の変動によって天然ガス在庫の増加速度が影響を受け相場が動く可能性があるので、毎週のEIAからの在庫発表と並んで天気予報(気温)に注意したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。