南米産地速報(つらつら分析1月3日)

 

話題

今日はUSDA発表の最新の穀物速報から南米の大豆・コーン産地であるアルゼンチンとブラジルの天候と状況について分析する。結論だけ先に述べておくと、両国ともコーンと大豆の生育が順調な地域と、高温乾燥となっている地域が大体半々となっている。

アルゼンチン
図1 アルゼンチンの週間降水量(出展元 NOAA)

図1はNOAA発表の12月22日から28日までの週間降水量となる。アルゼンチンの大豆やコーンの多くを生産しているパンパ地域(ブエノスアイレス州、ラ・パンパ州、コルドバ州、サンタ・フェ州、エントレリオス州)のうち、ブエノスアイレス州やラ・パンパ州を中心に週10-50mmほどの降水量があり、十分な量の雨が降った。それ以外の地域では広い範囲で降水量が10mm未満となっているほか気温が30度後半となっていて高温乾燥状態が続いている。
12月26日の時点での政府の発表では77%のコーンと80%の大豆の作付けが終わっている。

ブラジル
図2 ブラジルの週間降水量(出展元 NOAA)

図2はNOAA発表の12月22日から28日までのブラジルの週間降水量となる。大豆やコーンの主要産地北部のマトグロッソ州やマトグロッソ・ド・スル州、ゴイアス州では週の降水量50mm以上の十分な量の雨が降った。気温は30度程で十分な水分があり作物の成長が促進されている。一方、主要産地南部のパラナ州、リオグランデ・ド・スル州では降水量が10mm未満となっているほか、気温が高いところで40度に達しており高温乾燥の状況となっている。
12月26日の時点での政府の発表によると南部のリオグランデ・ド・スルでは92%のコーンと94%の大豆が植え付けを終了。トウモロコシの70%が受粉を終えており、大豆の9%が開花状態となっている。

まとめ

アルゼンチンでは9月以降乾燥していたパンパ地域南部の一部でまとまった雨が降ったが、それ以外の地域では雨が少なく高温乾燥状態となっている。 ブラジルでは北部の産地では雨季の雨が大豆とコーンの成長を促進している。南部では雨が少なく高温乾燥となっている。総合すると順調な地域と乾燥している地域が半々となっている。アルゼンチンでは7割の作付けが、ブラジルでは9割の作付けが終了しており農作業は進展している。今後、特にアルゼンチンでは干ばつとなる可能性があるので天候情報について分析を続けたい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。