コーンの需給報告(つらつらコラム2019年7月16日)

図1 コーンチャート(2019年5月~) 出展元 Investing.com)

7月11日にUSDAがコーンの月例需給報告を発表した。内容については予想の通りの修正でサプライズはなかった。6月28日の作付け面積報告と春のコーンベルトの天候不順が反映されている。当日は約10セントの上昇だった(図1)。内容を見ていこう、作付け面積は6月28日の報告にしたがい、190万エーカー増加の9170万エーカー、イールド(単収)は166.0ブッシェルと据え置かれた。したがって、前月の生産量見通しと比べて約2億ブッシェル増加して138.75億ブッシェルとなるが、イールドの減少により前年より約6億ブッシェルの生産量減少となる。消費側では142.55億ブッシェルと500万ブッシェル増加したものの、ほぼ前月予想と変わらないため、期末在庫率予想は前月報告の11.8%から14.1%まで増加し需給は緩むと予想されている。ただし、作付け遅れから6月28日の作付け面積報告は未作付けの畑を含んでおり、次回の需給報告では作付け面積、生産量ともに下方修正される可能性が高い。
最新の7月15日のクロップレポートではコーンの作柄予測は良以上が58%(先週比+1%、前年72%)と上方修正されており、2週連続でわずかながら作柄予想が改善しているが、シルキング率(雌しべの毛が出ている率)は17%(平年42%)と平年より生育が大幅に遅れている。春の長雨による作付け遅れにより、コーンの収穫に最も重要な受粉期が7月後半から8月前半と真夏の時期にずれ込んでいるが、天気予報は気温上昇と熱波が予想されている。コーンは摂氏38度を超えると受粉に失敗するリスクが高まるため、夏の予報が高温乾燥である限り、作柄懸念から相場が下落することは考えにくい状況にある。今後のコーンベルトの天気予報に注目したい。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。