パウエルFRB議長議会証言(つらつらコラム2019年7月10日)

図1 2019年6月以降のダウ相場(出展元 Investing.com)

アメリカ東部時間7月10日10時(日本時間23時)から下院金融委員会で、7月11日10時(日本時間23時)から上院銀行委員会で半年に一回の議会証言を行う。フェイスブックが導入しようとしている仮想通貨「リブラ」やアメリカの経済情勢、大統領予備選に出馬を表明した民主党エリザベス・ウォーレン上院議員など、さまざまな話題があるが、市場の注目は利下げの動向に集まっている。
最近の状況を整理すると、先週のダウ平均株価は週前半発表の経済指標が弱い材料だったことで利下げの催促相場となり、7月3日に市場最高値を更新(終値ベースで26,966 ドル)した。しかし、7月5日に雇用統計が予想より大幅に好調な結果(非農業部門雇用者数:予想16.0万人、結果22.4万人など)となり、早期利下げ観測や0.50ポイント利下げ観測が後退、今週のダウ相場や金相場は下落している。議長証言について伝えられている情報では、6月のFOMC後の議長声明を繰り返す形で景気拡大や力強い労働市場、2%のインフレ目標の維持に向けて適切に行動するという主張を繰り返すと思われるが、利下げの有無について議員から集中的に質問を受けることは間違いなく、利下げに対する議長の明確なスタンスが示されるかどうかがまず注目される。7月30日、31日のFOMCで利下げがある場合、その幅が次の焦点になるが、0.25ポイントの利下げはFF金利先物市場などでは既に織り込まれており、株高に繋がるとは考えにくい状況となっている。いずれにせよ議会証言の内容に注意したい。

※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。