今週以降のコーンの見通し(つらつらコラム2019年7月3日)

図1 2019年コーンチャート(出展元 Investing.com)

2019年のコーン相場は作付け面積が前年に比べて増加したこととコーンベルトの天候の回復から先月28日に大きく値を下げたが、今週に入って7月1日に作柄予想が予想を裏切る形で引き続き悪いことが発表されると上昇が続いている(図1)。
7月1日にUSDAが発表したコーンの作柄報告では作付け率は96%(前週92%、平年100%)、発芽率は94%(前週89%、平年100%)と作付け・生育ともに終了に近づいているが、平年に比べ作業は約3週間遅れている。作柄予想では良以上の作柄56%(前週56%、前年73%) と天候が回復したにも関わらず改善は見られず、引き続き不作リスクが高い状態。また、6月28日に発表されたコーン作付け面積報告では、当初作付け意向面積の9279万エーカーを下回る9170万エーカーとなっているが、市場予想の8700万エーカー、前年度実績8912万エーカーをともに上回っている。作付け面積から計算すると今年の生産量は6月時点のコーン生産量予測である136億8000万ブッシェルから2億ブッシェルほど増加する計算となる。昨年の生産高は144億2000万ブッシェルであり、ほぼ生産量は横ばいとなる。在庫面では6月1日時点の四半期のコーン在庫は52億20万ブッシェルと昨年の53億40万ブッシェルと比べてこれも横ばいとなっていて、市場予想の53億80万ブッシェルを1億ブッシェル下回っており、コーンの需要が堅調に推移していることを伺わせる。
作付け時期の早いコーンには天候不順による作付け遅れの影響が作柄予想に強く出ており、作付け面積が昨年より増加しているにもかかわらず、昨年より生産量が減少予測となっている。在庫面からは需要が堅調なことから、短期的には相場も堅調に推移すると予想される。ただし、コーンベルトの天候は回復が今後続く場合、春先の悪天候は旱魃面積の減少という恩恵ももたらしているため、作付け面積が増大していることと合わせて、昨年より収穫量が増加し大きく相場が崩れることが容易に予想される。来週7月11日の需給報告でコーン生産量予測が修正されるかどうか、今後作柄好転するかどうかが今年後半の相場を動きを左右する。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。