原油相場高騰(つらつらコラム2019年7月11日)

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図1 1週間分の原油日足チャート(出展元 Investing.com)

7月10日の原油相場は高騰し、長らく割っていた60.00ドルの節目を突破し、60.43ドルで引けた。EIAの原油在庫統計が前週比950万バレル減と予想の308万バレルを上回って在庫取り崩しが進んだのは理由の一つだが、一番の要因は熱帯低気圧がメキシコ湾で発生し、原油採掘施設に影響が出るという予報となっていることで図1のように一方的な上げ相場となった。アメリカハリケーンセンタによるとこの熱帯低気圧は週末に向けて勢力を増してハリケーンとなり、テキサス州とルイジアナ州の州境付近に上陸する見込み。進路上に当たる海上原油・天然ガス採掘プラットフォーム15か所はすでに生産を停止し、作業員の退避を始めている。 メキシコ湾沖ではアメリカの原油生産の約17%に当たる日量120万バレルを生産しており、この数字はイランの原油輸出量に匹敵する。また、上陸先の両州の海岸部には石油関連施設が林立しており、ハリケーンによる原油生産への影響が懸念されている。週末に向けてハリケーン予報から目が離せない。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。