大豆の需給報告(つらつらコラム2019年7月12日)

図1 大豆チャート 出展元 Investing.com)

7月11日にUSDAが月例の大豆の需給報告を発表した。内容については予想の通りの動きでサプライズはなく、6月28日の作付け面積報告と春のコーンベルトの天候不順が反映されている。相場は7月11日以前から需給報告についての修正期待から大豆相場は上げており、当日はUSDAの輸出検証高が弱気な内容で上げ幅を削った形となったため約6セントの上昇だった(図1)。
内容を見ていこう、作付け面積は6月28日の報告にしたがい、460万エーカー減少の8000万エーカー、イールド(単収)は天候不順による作柄の悪化を反映して1ブッシェル減の48.50ブッシェルとなった。したがって、生産量は約3億ブッシェル減少して38.45億ブッシェルとなり、この数字は前年の45.44億ブッシェルから約15%の減少となる。また、アメリカの生産量の減少から19/20年度の世界生産量も3.55億トンから3.47億トンへ引き下げられた。消費の面では前月より7000万ブッシェル引き下げられた41.20億ブッシェル(参考、前年39.49億ブッシェル)で大きな変更はない。このため、期末在庫率予想は前月報告の24.9%から19.3%まで減少する見通しとなり需給は締まっている。
今後の見通しは、天気予報による7月下旬以降のコーンベルトの天候回復と気温上昇が、平年の71%に対して53%と低い今年の作柄回復へどれだけ影響するかが来月の需給報告の注目点となると考えられる。また、米中間の貿易協議が妥結した場合の大豆輸出回復も考えられるので、こちらにも引き続き注目が必要だろう。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。