天然ガスの見通し(つらつらコラム2019年8月9日)

図1 天然ガス日足チャート(出展元 Investing.com)

今週の天然ガス相場は8月5日に2.000ドル台の最安値を付けた(上図1矢印付近)。以降、若干の買い戻しがあるものの2.100ドル台までにとどまっている。去年が2.700ドル台、一昨年が3.000ドル台で推移していたことを考えると、隔世の感があるといえる状況となっている。今日はEIAの週報の内容について触れておきたい。

8月7日までの週報では天然ガスの供給量は日量102.3Bcfとなっており、去年の同時期が93.1Bcfだっとことと比べて、10%以上生産量が増加している。一方で需要面では工業用や商業用は横ばいであるが、発電用は今年に入って40.0Bcfを超える水準で推移しており、今週は日量41.2Bcf、去年の同時期38.9Bfとなっている。一方で消費量全体は日量70.8Bcf、去年同時期68.2Bcfとなっており発電用の増加が天然ガスの消費の増加といってよい。全体消費量は約3.0Bcfしか増加していないから、毎日7.0Bcfほど在庫が増加していく計算となり、毎週50.0Bcfほど在庫が増大すると考えらる。この50.0Bcfという量は木曜日発表のEIAの週報と一致する量であり、この増加量は、5年平均で2,800Bcfの在庫に対し、現在2,346Bcfしかなくとも、10日で差が消えるほどの量で供給は十分だと考えられている。最後にアメリカから輸出される量は日量4.7Bcfと昨年度の3.4Bcfを大きく上回っている。
天気予報で警戒されていた7月末から8月の熱波もやってこず、逆に気温が平年以下まで下がる見込みで、おとといまで、市場は図1に見られるように連続的に下落に動いた。一方で、いつかは底を打つと考えられており、何かきっかけがあれば上昇に転じることが考えられる。天気予報では8月末から熱波が来ると予想が出ており、昨日の相場は上げ相場となった。このような上げが実際に熱波がやってくるまで続くかどうかが今後の値動きを占うだろう。


※このコラムで紹介している相場の動きの見方や見通しなどは執筆者の主観に基づくものであり、利益の増加や損失の減少を保証するものではありません。